「南海一号」引き上げ(水深20m)
中国広東省陽江市沖の南シナ海で約800年前の南宋時代に沈んだとされる沈没船「南海1号」の引き上げについて。
沈没位置は水深約20mでしたが、船体は海底の泥に深く埋もれている状態。「南海1号」の大きさは全長30.5m、幅9.3m。
船体は原型を保ったまま沈んでおり、保存状態も良好であったが、800年前の木造船に船体強度は期待できない。では、どのような方法で吊り上げをおこなったのか?
引き上げ方法
船体破損防止のため、海底の泥に埋まった状態のままコンテナに収めて、海底の泥と船体を一括で引き上げるという方法が採用された。
コンテナを引き上げた時の重量は3,400トン。
4,000トン吊りのクレーン船「华天龙」を使用してコンテナを吊り上げて、半潜水バージに搭載。
引き上げに使用されたクレーン船
4,000トン吊りのクレーン船「华天龙」
吊上能力 | 4,000トン吊 |
長さ | 175.0m |
幅 | 48.0m |
深さ | 16.5m |
建造年 | 2007年 |
所有会社 | Guangzhou Salvage |
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