ニューカッスル港は5GWの洋上風力事業に対応するという調査結果
オーストラリアのPort of Newcastle(PON)は、浮体式洋上風力発電技術を利用する業界のニーズ促進に向けて港湾要件を委託調査した結果、必要な投資があれば「Hunter offshore wind zone」およびオーストラリア全土における浮体式洋上風力プロジェクト開発ですべての段階に対応できることが示されたと発表。
大きな水深の航路や利用可能な開発エリア、橋梁インフラ不在などを考慮すると浮体式洋上風力の展開をサポートする上で、PONは最有力候補になるという。ニューサウスウェールズ州港湾局が管轄するPONは、浮体式洋上風力発電開発をおこなう上でマーシャリング、組立、ステージング、運営、メンテナンスなどのさまざまな機能において物理的特性を備えていることが示された。
この戦略的開発は、オーストラリアの浮体式洋上風力発電プロジェクトの中心拠点として確立するだけでなく、港が地理的に好条件なことから戦略的に浮体式と着床式の両方について製造業者を誘致する可能性もあると述べている。 PONからニューサウスウェールズ州、ニュージーランド、ビクトリア州の風力開発ゾーンへは、タスマニア島との間にあるバス海峡を経由してわずか2日間の海上輸送で到着する。
Hunter offshore wind zone
「Hunter offshore wind zone」は、2023年7月12日に気候変動・エネルギー大臣によってニューサウスウェールズ州ハンター沖の太平洋地域が洋上風力を含む洋上再生可能エネルギーに適していると宣言された。オーストラリア連邦水域で洋上風力発電開発のために特定された6つの優先地域のうちの1つ。
洋上再生可能エネルギーの開発エリアとして選定された要因として、安定して強い風が吹くこと以外にも人口密集地や重工業などの電力需要高い地域に近く、強力な送電網への接続が可能な点が挙げられている。そして、Port of Newcastleという開発をサポートする上で好条件の港湾が存在することも重要な要因。
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