風力漁業統合養殖プラットフォーム「伏羲一号」稼働開始
2024年9月4日、中国の広東省汕尾市沖に設置された風力漁業統合養殖プラットフォーム「伏羲一号」(fu xi yi hao)が稼働を開始しました。
風力漁業統合養殖プラットフォーム「伏羲一号」は長さ70m、幅37.5m、高さ31.6m。養殖水域は63,000m3。広東省汕尾市から11km沖合の「中広核汕尾後湖500MW洋上風力発電所」に設置され、海域の水深は約25.7m。プラットフォーム上にある風力タービンと合わせて完全グリーンエネルギーにより運転がおこなわれる。グリーンエネルギーによる運転の他に、自動給餌、水質モニタリング、遠隔監視、網洗浄機、養殖魚の吸引ポンプなどの漁業養殖アプリケーションを搭載。プロジェクトの生産を開始すると年間生産額は5,400万元、日本円に換算すると約11億円に達すると予想されている。
プラットフォーム部分は、広東省江門市新会区にある広州打撈局江門有限公司で建造がおこなわれ、2024年7月に完成。
4,000トン吊りのクレーン船「华天龙」による設置作業
中国の報道情報によると、風力漁業統合養殖プラットフォーム「伏羲一号」は2024年8月25日に4,000トン吊りのクレーン船「华天龙」により現地海域での設置がおこなわれたという。
「伏羲一号」は半潜水式の養殖プラットフォームではなく、四隅を基礎杭で固定する着底式。クレーン船「华天龙」による設置段階では、上部の構造物が無い状態になっており、プラットフォーム据付後に搭載作業がおこなわれたようです。
船名 | 华天龙 (Hua Tian Long) |
クレーン能力 | 4,000トン |
総トン数 | 43,428トン |
長さ | 175m |
幅 | 48m |
深さ | 16.5m |
DPS | DP2 |
船籍 | 中国 |
建造場所 | Shanghai Zhenhua Heavy Industries |
建造年 | 2007年2月 |
よく読まれている記事