広東省沖に16MWの浮体式洋上風力タービン「三峡領航号」設置

広東省沖に16MWの浮体式洋上風力タービン「三峡領航号」設置 洋上風力発電
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広東省沖に16MWの浮体式洋上風力タービン「三峡領航号」設置

2026年5月2日、中国の広東省陽江市沖に位置する「三峡陽江青洲五、七洋上風力プロジェクト」で16MWの浮体式洋上風力タービン「三峡領航号」が設置されました。

16MWの風力タービンを支持するセミサブ型の浮体基礎は長さ80.8m、幅91m、深さ37m、設計喫水19m、重量約7,500トン。浮体の係留方法はサクションパイルを採用し、国産の高性能ポリエステル繊維ケーブルおよびアンカーチェーン9点で係留されている。BLUEOCEAN WIND(藍水海洋)

浮体係留時の反力であるサクションパイルの設置はプロジェクトにおける主要な技術的課題の一つに挙げられており、中交第三航務工程局が独自開発した設置技術と設備を活用。製造から建設、監視を網羅する統合型深海風力発電技術システムの構築により、主要技術・設備の国産化を実現しているという。

「三峡陽江青洲五、七洋上風力プロジェクト」は、広東省 陽江市 陽西県 沙扒鎮から沖合74km、水深45~53mで12MWの風力タービン118基、13MWを23基、13.6MWを21基、そして浮体式の16MW風力タービン1基を設置する計画で総発電容量は2GW。2026年6月から順次運転を開始して、2026年12月にフル容量の運転開始を予定している。

1,800トン吊りSEP起重機船「海峰1002」による風力タービン組み立て

SEP起重機船「海峰1002」による風力タービン組み立て
出典:中国三峡新能源(集团)股份有限公司

16MW浮体式洋上風力タービン「三峡領航号」の風力タービン組み立ては、浮体基礎を港内の岸壁に係留した状態で実施。風力タービン組み立て時における浮体基礎の揺れや陸上揚重機の性能不足といった問題をクリアするため、1,800トン吊りSEP起重機船「海峰1002」を使用して組み立てをおこなった。

160mの高所で176本のボルトを挿し込むブレード取付作業

風力タービン設置後の「三峡領航号」は全高270mを超え、ローター直径は252m、ブレード長さは123m。ブレード設置時のハブ高さは、およそ160mと報じられている。

着床式洋上風力の場合は構造上、現地海域で風力タービンを組み立てなければなりませんが、浮体式洋上風力は静穏な港内で風力タービンの組み立てをおこなえるという施工的なメリットがある。しかし、現地海域よりも施工性が向上するとはいえ、決して簡単な作業ではない。

詳細な数値が記載されている中国のニュース記事によると、160mという高所で設置するブレードは長さ123m、重量60トン。ブレード1枚当たりの固定ボルト本数は176本あり、ボルトの直径42mmに対してハブ側のボルト穴は直径45mm。それぞれ3mmの余裕しかないボルト176本を挿し込んで固定。想像するだけでも恐ろしい作業。

広西チワン族自治区 北海市 鉄山港区でおこなわれた風力タービンの組み立て作業は、2025年10月1日に完了。組み立て場所から設置場所の「三峡陽江青洲五、七洋上風力プロジェクト」へは瓊州海峡けいしゅうかいきょうを通過するルートで曳航。

風力タービン組み立てが完了した「三峡領航号」の曳航作業
出典:龙de船人
風力タービン組み立て及び設置場所の位置関係
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