2022年10月25日未明に奄美大島沖で座礁したクレーン船「第八瑞穂丸」が1週間たった今も座礁したままで移動の目途がたっていない状態だという。事故が起きた日からずっと波高1m以上の状態が続いているのでしょうがないんでしょうけど。油の流出など被害が広がらなければいいんですが。
クレーン船「第八瑞穂丸」座礁事故から1週間が経過
2022年10月25日(火)未明に奄美大島にある枝手久島の北およそ500m沖の岩場に座礁したクレーン船「第八瑞穂丸」。事故から1週間が経過した11月1日(火)、クレーン船「第八瑞穂丸」は座礁したままで移動の目途はたっていない状態だそうです。今後、天候の回復を待って、クレーン船を所有する会社が燃料を抜き取ったあと、移動させる予定。
懸念される油流出などの被害拡大
座礁しているクレーン船「第八瑞穂丸」には燃料の重油がおよそ8万リットル積まれているそうです。週間予報を見るとこの先の予報は現況と変わらないような感じで天気が回復する見込みはすぐにはなさそう。
長期間、座礁した船体が波浪の影響を受け続けた結果、油が流出するという可能性は高いのかも。かといって油を抜き取ったり、座礁している船体を移動させるような作業船が近づけない状況で、被害を最小限に抑えるためにオイルフェンスを巻こうにも周りが岩場なので設置してもすぐに波浪で破損してしまうというどうしようもない状況。早期に天候が回復するのを祈るしかない。
画像を見て気になる点、押船はどこへ?
ニュース記事の画像を見ると映っているのはクレーン船「第八瑞穂丸」だけ。押船スタイルのクレーン船なので後ろにいるはずの押船がいない。これはどういうことでしょう。
考えられるのは、座礁事故が起きた時に押船だけ沈没してしまったか、最初からクレーン船「第八瑞穂丸」の後方には押船がいなかった。前者だとニュースで報道されてると思うので違うような気がします。後者の場合は、いくつかパターンがあると思いますが、押船スタイルではなく曳航していたのではないでしょうか。曳船に押船を使用していたのか別船を使用していたのかは分かりませんが。
ここから以下はわたくしの想像。
事故当日の海象は波高2.8m、周期7.5秒。さすがにこのうねりの中を押船スタイルで回航すると押船の固定設備が破損すると思って曳航に切り替え。ただ曳航索はウインチを使用せず決まった長さの固定ロープを使用して曳航長を長く出来なくてうねりによりロープが破断。漂流したクレーン船「第八瑞穂丸」だけが座礁。あくまでも想像なので実際どうなのかは分かりませんが。
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