女川町の「出島架橋」大型起重機船による架設作業予定日発表
2023年秋に大型起重機船による大ブロック架設が予定されている宮城県女川町で建設中の「出島架橋」で架設作業予定日が発表されました。女川町から発表された架設スケジュールは以下の通り。
大型起重機船による架設作業の様子をライブ配信
女川町から発表された内容によると、残念ながら架設工事を見学する場所は確保できなかったそうです。ですが、メイン作業となる10月19日(木)に予定されている中央径間架設作業の日にライブ配信をおこなってくれるという。これは、ありがたい。さらに、詳細は後日発表されるそうですが、架設作業のパブリックビューイングも合わせて実施する予定。
起重機船による作業なので気象海象によっては作業予定日が変更になる可能性はありますが、日程が変更になっても実施する予定となっている。
起重機船は何が来るのだろう。
災害時には避難道路として「命の道」となる「出島架橋」
来年2024年12月の完成を目指して建設が進められている、宮城県女川町の離島 出島と本土を結ぶ「出島架橋」。橋が架かることによって漁業が盛んな出島との往来を活発にするほか、災害時には避難道路として「命の道」となり、出島地区だけではなく女川町全体の活性化が期待されている。
メインとなる中央径間部の大ブロックは、使用鋼材重量が約2,500トン。実際の吊り上げ重量はそれ以上になり、長さは約245m。三重県にあるJFEエンジニアリングの津製作所で製作し、輸送可能なブロックに分割、台船に積み込んで三重県から宮城県女川町まで海上輸送。女川港石浜ヤードで組み立てがおこなわれている。
「出島架橋」の橋種は、鋼中路式アーチ橋と呼ばれるタイプ。完成すると橋長364m、支間長314m、アーチ支間長306m。
大型起重機船による架設作業では、女川港石浜ヤードの中央径間大ブロックを吊り上げて約7km離れた「出島架橋」架設位置まで吊り曳航を行い、一括架設する。道中には港を守る防波堤が両側から突き出た狭い箇所があり、架設位置は太平洋に面した場所のため、うねりが入ってくるような環境。作業の可否判断で重要になるのは、架設場所のうねりの状況かもしれない。
大型起重機船による架設作業は必見
地域の皆さんにとって「出島架橋」がどれだけ重要なものか、女川町の力の入れようからも伺えます。住民の利便性が飛躍的に向上する橋の建設、なかでも大型起重機船による一括架設では短期間に現地での架設がおこなわれ、瞬く間に橋が架かる。まるで魔法でもかけたかのように。そんな大型起重機船による架設作業は必見。
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