中国の広東省にある中遠海運重工有限公司で建造されているメガワット級浮体式波力発電ユニットが進水。その巨大な浮体は平面面積3,500m2以上、重量4,000トン以上。最大負荷条件下で1日当たり24MWhの電力を発電する能力があるそうです。
中国でメガワット級の浮体式波力発電ユニットが進水
2023年1月10日、広東省の中遠海運重工有限公司で建造されているメガワット級浮体式波力発電ユニットが進水されました。進水式に出席した多くの関係者に加え、ライブプラットフォームを通じて進水の様子が見届けられたようです。
2022年6月に建造が開始され、完成予定時期については不明ですが、現在のところ予定通りに工程は進捗しているそうです。巨大な浮体式波力発電ユニットの大きさは平面面積3,500m2以上、重量4,000トン以上。
今後、発電ユニット完成後に装置全体の統合試運転を行い、その後、まずは広東省沿岸で実際の海上動作テストを行ってから最終的には沖合に設置して送電網に接続される予定。
出力は1MW、約3,500世帯に電力を供給
建造されているメガワット級浮体式波力発電ユニットには、より効率的に波のエネルギーを利用するため、波の状況に適応して動作を調整するシステムが搭載されており、波が大きい時はユニット内の発電設備が全て動作し、波が小さい場合は状況に応じて一部しか動作しない仕組みになっているそうです。
最大負荷条件下で1日当たり24MWhの電力を発電し、約3,500世帯に電力を供給することが出来る。1日24時間の発電電力量が24MWhなので出力は1MW。
動作条件の波高がどの程度なのかは不明ですが、台風などの荒天時にはバラスト調整により浮体を一定程度沈めて耐性を高める設計になっており、クラス16(51.2~55.8m/s)の風速にも耐えることが出来るそうです。
以前の記事で取り上げたポルトガルで設置が進められているCorPower Oceanの「C4」は、発電出力300kW。設置する海域の水深や波浪条件によって変わると思いますが、どちらが効率的なんでしょう。
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