6月末に輪島港漁船だまりの浚渫完了見込み
2024年5月24日、国土交通省 北陸地方整備局はXへの投稿で輪島港漁船だまりの啓開(浚渫)作業を実施する動画を投稿。浚渫作業は日本埋立浚渫協会の会員である五洋建設、東亜建設工業、東洋建設および石川県港湾漁港建設協会の会員である喜多組の協力のもと、2隻の作業船を使用して実施されているという。
5月14日に国土交通省 北陸地方整備局が発表したプレスリリースによると、浚渫作業は順調に進んでおり、浚渫予定の3地区のうち2地区(上図①②)の浚渫は完了し、最後の1地区(上図③)についても6月末に作業が完了する見込みだという。
輪島港では、以前まで3~4mあった港内の水深が令和6年能登半島地震によって海底が1~2m隆起。浅い場所では水深がおよそ1mとなっており、漁船を移動させることが出来ない状態のため、約200隻の漁船が出漁できず停泊。
7月からの浚渫に向けて一部漁船を舳倉へぐら島へ移動
報道されている情報によると、2024年7月から石川漁協 輪島支所前でも浚渫が開始される予定だという。7月から浚渫を開始する場所には多くの漁船が停泊しているため、5トン未満の小型船をいったん舳倉島に移し、浚渫をおこなう作業船が入るスペースを空ける。それ以外の漁船は浚渫作業に合わせて順次、港内を移動させる。
舳倉島は輪島港の北方約50kmに位置しており、漁港の岸壁や防波堤は令和6年能登半島地震による大きな被害はなかったものの、津波で発電所が止まったことで無人の状態が続いているという。4月以降、島の漁場を管理する輪島市海士町の住民らが島に渡り、港内に流れ込んだ瓦礫や漁網を回収し、漁船が係留できるまでに回復。
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