フランスの浮体式洋上風力EFGLで1号機の浮体進水

フランスの浮体式洋上風力EFGLで1号機の浮体進水 洋上風力発電
スポンサーリンク

フランスの浮体式洋上風力EFGLで1号機の浮体進水

フランスの地中海側に建設が進められている浮体式洋上風力発電プロジェクト「Les Éoliennes Flottantes du Golfe de Lion」(EFGL)で使用する浮体3基のうち1号機の進水がおこなわれました。

Principle Powerの「WindFloat」を採用している浮体は、幅80m、高さ22m、重量2,000トン。フランスのフォス=シュル=メール(Fos-sur-Mer)にあるEiffage Metalのヤードで建造。進水後は、ポール=ラ=ヌーヴェル(Port-la Nouvelle)へ曳航し、Vestas製の10MW風力タービン「V164-10.0 MW」を搭載する。

残りの浮体2基についても2025年5月中に進水・曳航が予定されており、組立が完了した最初の風力タービンを現地海域へ曳航・設置する作業は2025年6月におこなわれるという。

進水作業には半潜水式バージ「Carrier 16」を使用

出典:Ocean Winds

浮体を進水させる作業は、Marine Groupの半潜水式バージ「Carrier 16」を使用。「Carrier 16」の船体寸法は長さ86.4m、幅41.15m、深さ7.5m。

半潜水式なので自船甲板を海面下へ沈めることが出来ますが、Marine Groupのウェブサイトに潜水深度に関する情報は記載されていませんでした。操作室があるアイランド部分に表示されているドラフトマークは甲板上10mのラインまで刻まれています。進水時の画像を見ると、甲板深度7m程度で進水作業がおこなわれた模様。

半潜水式バージ「Carrier 16」に比べて浮体が大きいため、浮体の頂点3つのうち2つは台船上に乗っていますが1つはオーバーハングした状態。浮体を積み込んだり進水させる作業ではバランスを取るのが難しいような気もしますが、作業は無事に完了したようです。

船名Carrier 16
総トン数7,368トン
載貨重量トン数16,500トン
長さ86.4m
41.15m
深さ7.5m

浮体式洋上風力発電プロジェクトEFGLの概要

「EFGL」の概要
  • 設置位置:フランス ル・バルカレス沖16kmの地中海
  • 発電容量:30MW
  • 風力タービン:Vestas V164-10.0 MW、3基
  • 風車基礎:浮体式、半潜水型(WindFloat)
  • 風車形状:ローター直径 164m、ブレード長さ 80m、ハブ高さ 104m、全高 186m
  • 運転開始予定:2025年

浮体式洋上風力発電プロジェクトEFGLは、フランスのル・バルカレスから約16km沖合に出力10MWの浮体式風力タービン3基を設置するパイロットプロジェクト。

スポンサーリンク
興味深い海の世界

あらゆるものが巨大な海の世界。
なかでもインパクトの強い画像を中心に海の世界を紹介。

スポンサーリンク
世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

Crane1000をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました