オランダ沖の「OranjeWind」で最初のモノパイル設置完了

2026年9月1日、RWEはオランダ沖の「OranjeWind offshore wind farm」において、最初のモノパイル設置が完了したことを発表しました。
モノパイルは、オランダのマースヴラクテ(Maasvlakte)にあるSifのモノパイル製造工場で製造され、長さ81.5m~89.7m、直径7.5m~8.6m、平均重量1,428トン。Jan De Nulの5,000トン吊りクレーン船「Les Alizés」によって設置作業がおこなわれました。
「OranjeWind offshore wind farm」では、トランジションピースを使用しないタイプのTP-lessモノパイルを採用している。トランジションピースを介さず、モノパイル上部のフランジに直接ボルトで風力タービンを固定する仕組み。この設計により、使用する鋼材の量を大幅に削減。アクセス・プラットフォームや内部カセット、船舶接岸設備などの二次的な鋼製部材は、別の設置工程においてモノパイルに直接取り付けをおこなう。
今後の予定として、2026年末には風力タービン間を結ぶインターアレイケーブルの敷設、2027年には風力タービン53基の設置が順次開始され、2028年には全面稼働を開始する予定。
モノパイル設置作業における環境対策

クレーン船「Les Alizés」は、排出ガス削減に関する既存のMARPOL(船舶による汚染の防止のための国際条約)規制基準を上回る性能を持つ船舶に与えられるUltra-Low Emissions Vessel(超低排出船)の認証を受けており、NOx(窒素酸化物)や微粒子状物質の排出量を大幅に低減する高度な排ガス浄化技術を搭載している。
モノパイル設置作業中に発生する騒音から海洋生物を保護する対策として、「バブルカーテン」を採用。ホースを通じて圧縮空気を送り込み、モノパイル打設現場の周囲に気泡の壁を作り出すことで音波を吸収。騒音レベルが許容範囲内に収まっていることを検証・確認するため、バブルカーテンの外側で騒音測定をおこなうという。
OranjeWind offshore wind farm

「OranjeWind offshore wind farm」は、オランダのエイマイデン(IJmuiden)から西へ53km沖合の北海、オランダ排他的経済水域(EEZ)内に位置し、風力タービン基礎は着床式でTP-lessモノパイルを採用。Vestas製の15MW風力タービン「V236-15 MW」53基で構成され、総発電容量は795MW。
| 名称 | OranjeWind offshore wind farm |
| 設置位置 | オランダ エイマイデンの海岸から53km沖合の北海 |
| 水深 | 26m~33m |
| 発電容量 | 795MW |
| 基礎構造 | 着床式、モノパイル |
| タービンメーカー | Vestas |
| 風力タービン | 15MW「V236-15 MW」 |
| 設置基数 | 53基 |
| 運転開始 | 2027年から段階的に稼働、2028年に完全稼働 |
| 事業者 | RWE、TotalEnergies |
| その他 |

















よく読まれている記事