オランダ沖に設置する洋上太陽光発電設備の曳航準備完了


2025年6月27日、Oceans of Energyはオランダ沖の「Hollandse Kust Noord Wind Farm」に設置する洋上太陽光発電設備の曳航準備が完了したことを発表しました。
オランダのエグモント・アーン・ゼーから18.5km沖の北海に位置する「Hollandse Kust Noord Wind Farm」へ設置する洋上太陽光発電ユニットの港内組立作業は3日間で完了したという。6月26日にアムステルダム港で命名式典が開催され、浮体式洋上太陽光発電設備が水面に浮かぶ様子が睡蓮のように見えることから「Nymphaea Aurora」(スイレン・オーロラ)と名付けられた。
「Nymphaea Aurora」の大きさについて、詳細な寸法は明らかにされていませんが ”サッカーコートよりも大きい” と表現されていることから、FIFAが推奨するサッカーコートの大きさ105m×68mよりも大きいと思われます。
Oceans of Energyのウェブサイトに掲載されているプロジェクト情報によると、1,500枚のソーラーパネルを備えており、設置場所は水深25m。表面積は1ヘクタール(10,000m2)、設備容量は0.5MW。
設置海域での係留設備および海底ケーブル設置工事は完了しており、現場へ「Nymphaea Aurora」の曳航がおこなわれた後、2025年夏には「Hollandse Kust Noord Wind Farm」への電力供給を開始する予定。
「Hollandse Kust Noord Wind Farm」

- 設置位置:オランダ エグモント・アーン・ゼーから18.5kmの北海、水深15~28m
- 発電容量:759MW
- 風力タービン:Siemens Gamesa SG 11.0-200 DD、11MW、69基
- 風車基礎:着床式、モノパイル(TPレス)
- 風車形状:ローター直径 200m、ブレード長さ 97m、ハブ高さ 125.5m
- 運転開始予定:2023年末
「Hollandse Kust Noord Wind Farm」の建設をおこなう事業者は、Shell と Eneco のコンソーシアム CrossWind。オランダのエグモント・アーン・ゼー(Egmond aan Zee)の海岸から18.5km沖合に建設しており、総発電容量は759MW。Siemens Gamesa の出力11MW風力タービン「SG 11.0-200 DD」69基で構成され、風力タービン基礎のモノパイルはTPレスのタイプを採用。年間3.3TWhのグリーン電力生産が見込まれている。
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