クレーン船「天沨10」による1,681トンのモノパイル設置
2024年5月5日、中国南部の海南島沖に建設している申能海南(Shenergy Hainan)CZ2洋上風力発電実証プロジェクトで3,000トン吊りクレーン船「天沨10」(Tian Feng 10)によるモノパイル設置がおこなわれました。
設置したモノパイルは長さ94.9m、杭頂部の直径7.5m、重量1,681トン。
そして、設置をおこなったクレーン船は最大吊り上げ能力3,000トンのクレーンを搭載した「天沨10」(Tian Feng 10)。2023年12月に完成・引き渡しされたばかりのクレーン船で、船体寸法は長さ149.8m、幅41.5m、深さ14m。
巨大な建て込み架台を使用した設置方法
出典:龙船风电网
中国のモノパイル設置で頻繁に登場する ”杭安定化プラットフォーム” と呼ばれる巨大な架台を使用してモノパイルの建て込み、打設をおこなっているのが確認できます。
打設は油圧ハンマーを使用しているようですが、”杭安定化プラットフォーム” の固定杭を引き抜くためにバイブロハンマーも準備されており、👆上の画像でクレーンが吊り下げているのが使用しているバイブロハンマー。モノパイル1本設置するのに、どのくらいの日数が必要なのか気になる。
クレーン船「天沨10」でモノパイル設置がおこなわれた申能海南(Shenergy Hainan)CZ2洋上風力発電実証プロジェクトは、海南省 儋州市の海岸から27km沖合で建設が進められており、総発電容量は1,200MW。フェーズ1、フェーズ2という2段階で計画されており、フェーズ1は2025年6月に稼働を開始する予定。中国の報道情報によると、プロジェクト全体の総投資額は150億元、日本円に換算すると約3,200億円。
3,000トン吊りクレーン船「天沨10」
出典:南通潤邦海洋工程装備有限公司
船名 | 天沨10 (Tian Feng 10) |
クレーン能力 | 3,000トン |
揚程 | 110m |
長さ | 149.8m |
幅 | 41.5m |
深さ | 14m |
プロペラ | バウスラスター、1,800kW×3基 アジマススラスター、2,000kW×3基 |
速力 | 7.5ノット |
DPS | DP2 |
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