CIMC Rafflesで建造中の1,500トン吊りSEP船「華夏鴻鹄01」進水
2024年3月28日、山東省烟台市のCIMC Rafflesで華夏金融租賃向けに建造されている1,500トン吊りSEP起重機船「華夏鴻鹄01」(华夏鸿鹄01、Hua Xia Hong Gu 01)の進水式がおこなわれました。建造開始となる鉄鋼切断式(First steel cutting ceremony)は、およそ1年前の2023年2月14日におこなわれており、2024年内に完成・引き渡しの予定。
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1,500トン吊りSEP起重機船「華夏鴻鹄01」
SEP起重機船「華夏鴻鹄01」の船体寸法は長さ139m、幅50m、深さ10m、レグ長さは120mで最大作業水深70m。最大1,500トンで作業半径45mまで吊り上げ可能なLEC(Leg Encircling Crane)のメインクレーンと250トン吊りの補助クレーンを搭載。
自航式で設計速力は9ノット。DPS(自動船位保持装置)はDP-2を搭載し、120人収容できる大容量の宿泊設備を備えています。
揚程は不明ですが、15MW以上の洋上風力タービン設置が可能。そして、洋上風力タービン基礎の施工についても考慮した設計になっているという。
船名 | 華夏鴻鹄01 |
クレーン能力 | 1,500トン(主) 250トン(補助) |
長さ | 139m |
幅 | 50m |
深さ | 10m |
レグ長さ | 120m |
最大作業水深 | 70m |
宿泊設備 | 120人 |
DPS | DP-2 |
華夏金融租賃が投資・建造するSEP船としては3隻目
「華夏鴻鹄01」は、華夏金融租賃有限公司(Huaxia Financial Leasing Co., Ltd.)が投資・建造するSEP起重機船としては3隻目となる。これまでに建造した2隻のSEP起重機船は、同型船の1,200トン吊り「華夏金租神大01」「華夏金租神大02」。それぞれ、2023年7月と8月に完成・引き渡しがおこなわれています。
「華夏金租神大01」は、完成・引き渡しされて1ヶ月後に14.3MW(ハブ高さ149.5m)の風力タービン設置を完了。さらにその3か月後には、Goldwind(新疆金風科技)の出力16MW風力タービン「GWH252-16MW」を設置。この時の設置作業は24時間という驚異的なスピードで完了したそうです。
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「華夏金租神大01」「華夏金租神大02」の概要
船名 | 華夏金租神大01 華夏金租神大02 |
クレーン能力 | メイン:1,200トン(主) メイン:400トン(補) サブ:300トン |
揚程 | 甲板上 150m(主) 甲板上 175m(補) |
長さ | 106.6m |
幅 | 44.2m |
深さ | 8.45m |
レグ長さ | 110m |
最大作業水深 | 60m |
レグ能力 | 昇降:5,000トン/脚 最大支持:8,300トン/脚 |
レグ昇降速度 | 船体昇降時:24m/h レグ昇降時:32m/h |
プロペラ | アジマス 2,000kW×2(船尾) トンネル 1,500kW×2(船首) |
DPS | DP-1 |
宿泊設備 | 90人 |
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