X1 Windの浮体式洋上風力プロトタイプが最初の電力を生産

X1 Windの浮体式洋上風力プロトタイプが最初の電力を生産 洋上風力発電

 X1 Windの浮体式洋上風力プロトタイプ「X30」が最初の電力生産に成功。「X30」は、2022年11月にカナリア諸島のグラン・カナリア島沖で設置が行われており、発電した最初の電力は1.4kmの海底ケーブルを介して陸上に送電されました。

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X1 Windの浮体式洋上風力プロトタイプが最初の電力を生産

 2023年3月7日、X1 Windは開発を進めている浮体式洋上風力プロトタイプ「X30」が最初の電力生産に成功したことを発表。

X1 Wind’s X30 floating wind prototype delivers first kWh

(X1 Wind の X30 浮体式風力プロトタイプが最初の kWh を供給)

https://www.x1wind.com/news/x1-winds-x30-floating-wind-prototype-delivers-first-kwh/

 浮体式洋上風力プロトタイプ「X30」は、2022年11月にアフリカ大陸西側にあるカナリア諸島のグラン・カナリア島沖で設置され、稼働に向けた準備が行われていました。「最初の電力」は、1.4kmの海底ケーブルを介してPLOCANのスマートグリッドに接続され供給。今後は、開発中の商用規模プロジェクトの技術スケールアップと認証の準備として、テストと検証プログラムの最終段階に入る。

 「X30」に搭載されている風力タービンは、Vestas V29タービン(定格出力225kw)でハブ高さも30mとまだまだ小規模ですが、限りない可能性を秘めている。

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特徴は SPM と TLP

 浮体式洋上風力プロトタイプ「X30」は、ダウンウィンド方式を採用しており、特徴としてPivotBuoyと呼ばれる技術があります。

 そのPivotBuoyを可能にしている2つの機能が、SPM(Single Point Mooring) と TLP(Tension-Leg Platform)。それぞれの利点を組み合わせることで画期的な性能を実現している。

シングルポイント係留とTLPによるダウンウィンド方式
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フランスで6MWのプロトタイプを設置予定

 2022年11月にパリで始動した、次世代浮体式風力技術の展開を加速することを目的とする「NextFloat Project」では、20MW以上へのスケールアップと並行してフランスの地中海側にあるMistralテストサイトに6MWのプロトタイプ設置が予定されている。

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稼働する浮体式洋上風力プロトタイプ「X30」

 動画では稼働する浮体式洋上風力プロトタイプ「X30」の様子が映っています。そこまで沖合に設置されている訳ではないので、アングルによっては海岸が見えて結構近くに感じます。ですが、設置海域の水深は50m。

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