X1 Wind
少し前の記事ですが、変わった形の浮体式洋上風車。
特に注目すべき点に、ダウンウィンド方式を採用している点がある。
そして、PivotBuoyと呼ばれる技術。
この組み合わせがとても相性いい気がします。
X1 Windはパイロットフローターコンセプトに€2.5mを確保
2021年6月22日
X1 Windは、欧州イノベーション協議会(EIC)アクセラレータプログラムと契約し、浮風技術の商業化を支援しました。
€2.5mの助成金は、新興企業が最初の商業水上風力プロジェクトを開始することを支援します。
同社は、組み立てと積み込みに成功した後、カナリア諸島から1:3スケールでPivotBuoy技術を展開する準備をしています。
完全に機能するX30プロトタイプはVestas V29タービンが装備され、外洋条件への完全な露出とPLOCAN試験場で50メートルの水深に配置される。
X1風はパイロットフローターコンセプトに€2.5mを確保 – reNews – 再生可能エネルギーニュース
250万ユーロは約3億5,000万円。
アップウィンド方式は、ロータがタワーの 風上側にあるのでタワーによる風の乱れの影響を受けない。
ダウンウィンド方式は、プロペラ方 向を自動的に風向に合わせるためのヨー駆動装置が不要であるという特徴を持つ。


PivotBuoyについて
PivotBuoyと呼ばれる技術について。
Pivot:ピボット, 枢軸, 中心, 中軸
Buoy:ブイ, 浮標, 浮
浮体下部の3本ある支柱の内、TLP係留している1本の支柱を中心に回転する様子をピボットと呼んでいるようです。
ピボットとダウンウィンド方式の組み合わせは、なかなか画期的ではないでしょうか。
Tension-Leg Platform の略。
緊張係留式プラットフォーム
強制的に半潜水させた浮体構造物と海底に打設した基礎杭とを接続し、強制浮力によって生じる緊張力を利用して係留する方法
サイトに説明動画がありました。
PivotBuoyの主な特徴
・ダウンウィンド方式の採用
・PivotBuoy接続システム
・メンテナンスコストを抑える設計
・構造標準化によりスケールアップへ対応が可能
・TLP係留システム
ダウンウィンド方式の採用

PivotBuoy接続システム

メンテナンスコストを抑える設計

構造標準化によりスケールアップへ対応が可能

TLP係留システム

試作品:X30
X1 windのスケールダウンした試作品。X30。
Vestas社の V29を搭載。定格出力225kW。
V29なのでローター直径が29m。
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