「MARCO POLO」座礁事故、荒天前に船体を浮上させる予定
2023年10月22日にスウェーデン南部のバルト海で起きたフェリー「MARCO POLO」の座礁事故。10日以上が経過した現在も未だ座礁したままになっており、さらに事態が悪化する可能性があるという。
フェリーを運航するTT-Lineが発表している座礁事故に関する更新情報をまとめたこれまでの経緯は以下の通り。
リンク先 TT-Line | Updated information regarding Marco Polo
10月29日の悪天候が油流出に悪影響
10月29日の荒天時に波浪による影響で座礁していたフェリー「MARCO POLO」の船体が動き出し、およそ2時間後に動きは止まった。しかし、このときに座礁時点で破損していたタンクから多くの油が流出したとみられている。
スウェーデン沿岸警備隊は、これまでにフェリー「MARCO POLO」に関する油をおよそ25kL処理したと発表していますが、流出した油は付近の海域で広範囲に拡散してしまっているようです。現時点で損傷していないタンクには300m3の燃料が貯蔵されているという情報もあり、今後の荒天によってそのタンクも破損するような事態になれば、さらなる被害拡大につながる恐れがある。
悪天候の予報が近づく中、座礁している場所からフェリーを離礁させて水深の深い場所へ曳航するという作業。ミスが許されない困難な作業だと思いますが、周辺地域への環境被害を最小限に抑えるためにもミッションを成功させて欲しい。
フェリー「MARCO POLO」の概要
船名 | MARCO POLO |
総トン数 | 16,130トン |
長さ | 150.43m |
幅 | 23.4m |
旅客定員 | 215人 |
速力 | 18ノット |
建造年 | 1993年 |
出典:TT-Line
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