SEP船「Wind Orca」既設1,200トンクレーン撤去

SEP船「Wind Orca」既設1,200トンクレーン撤去 起重機船、クレーン船
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SEP船「Wind Orca」既設1,200トンクレーン撤去

オランダのスヒーダムでおこなわれているSEP船「Wind Orca」クレーンアップグレードに伴う既設1,200トンクレーンを撤去する様子が公開されました。

Cadeler、GustoMSCが公開した動画では、長さ115mのブームを撤去する様子の他にAフレームや旋回セクション撤去の様子などを紹介。撤去作業の揚重に使用しているのは、Mammoetの最大3,200トン吊りリングクレーン「PTC210-DS」。巨大なクレーンを使用した作業ですが工夫された施工方法で撤去作業が進められたようです。

既設1,200トンクレーンの撤去内容
  • クレーンブーム:重量422トン、長さ115m
  • Aフレーム:重量240トン
  • 旋回セクション:重量850トン
  • 台座
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クレーンブーム撤去

重量422トン、長さ115mというクレーンブームの撤去では、リングクレーン「PTC210-DS」ともう1台の陸上クレーンを使用してクレーン2台による相吊りで撤去がおこなわれました。

「PTC210-DS」の揚程には十分余裕がありますが、もう1台のクレーンはブームトップがSEP船「Wind Orca」のレグよりも低い状態。そのため、SEP船のジャッキアップ高さを低くして陸上に設置した仮のジブレストにブームを預けた状態で起伏や主巻のワイヤー抜き取りがおこなわれたようです。この方法だとSEP船のレグより揚程の小さなクレーンでも相吊りすることが可能。なるほど。

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Aフレーム撤去

ブーム撤去以降の作業はレグに干渉してくるため、撤去する部材とレグが干渉しない高さまでジャッキアップした状態で作業がおこなわれました。

Aフレームの撤去は、リングクレーン「PTC210-DS」1台で吊り上げ。部材が細く見えるので軽そうな気がしますが、重量は240トン。

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旋回セクション撤去

既設クレーン撤去作業で最も重たい旋回セクション。重量は850トン。ですが、吊り上げているクレーンが最大3,200トン吊りリングクレーン「PTC210-DS」なので、重量を感じさせず軽快に作業しているように見えます。

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台座撤去

台座部分の撤去では重量など不明ですが、撤去作業の最終パートという説明がされています。

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公開された既設クレーン撤去動画

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