SiemensがGEに対して英国で起こしていた特許訴訟について、訴えがあったSiemensの特許は無効という判断が下されたようです。米国内でHaliade-Xの製造・販売禁止という裁定が下された後に出された英国での異なる判決。それだけ微妙な特許についての裁判という事なのか、又は焦点になっている特許が別物なのか。
Siemensは米国での裁定と同じような結果を望んでいたのでしょうか。大切な技術が盗用されれば企業として大きな損失になるので訴訟を起こすことは理解できますが、周りから見るとバチバチにやり合っているように見えて少し恐ろしい気持ちになります。
英国の特許裁判ではSiemensがGEに敗れる
Siemens Gamesa loses UK patent dispute over GE wind turbines
(Siemens GamesaはGE風力タービンに関する英国特許紛争に敗れる)
Siemens Gamesa loses UK patent dispute over GE wind turbines | Reuters
Siemens Gamesaがロンドンの裁判所で起こしていたGE(General Electric)に対する特許訴訟で裁定が下された。
2022年11月30日、ロンドン高等裁判所の裁判官は、Siemens Gamesaが訴えているGEのHaliade-Xについて、ローターハブでのベアリング使用に関する欧州特許を侵害したとする主張に対し、Siemens Gamesaはそれに対する有効な特許を持っていないと述べた。さらに完全に組み立てられたHaliade-X、それに含まれるハブもSiemens Gamesaの特許の範囲に含まれていないと述べた。
この特許裁判の控訴審は2023年1月初旬におこなわれる予定。
すでに動き出しているHaliade-Xを採用するプロジェクトもあるので、当事者だったらと思うと背筋が冷たくなります。顧客側からすると何かややこしい事に巻き込まれるのはご免なのでSiemensでもGEでもない、他のタービンメーカーに発注しようかな、とかいうことになったりしないのでしょうか。
今後の特許裁判のゆくえが気になります。
よく読まれている記事