1,200トン吊りSEP船「海龙风彩」完成、最大揚程173.3m

起重機船、クレーン船

2023.06.13

江苏海龙风电科技股份有限公司の掲載記事【2023年6月10日】

“海龙风彩”号完成交付，奔赴广东！

(「海龙风彩」が納品され広東へ向かいました！)
https://www.hailongfengdian.com/newsinfo/6031107.html

　中国の招商局重工(CMHI)海門基地で建造していたSEP起重機船「海龙风彩」(HAI LONG FENG CAI)が完成し、引き渡しが行われました。船名の”龙”と”风”はそれぞれ日本語で表すと”龍”と”風”。「海龍風彩」、風を彩る海の龍という船名は少しカッコいいかも。

SEP起重機船「海龙风彩」の概要

　搭載されているクレーンは、1,200トン吊りのメインクレーンと400トン吊りの補助クレーン。そこまで大きな能力ではありませんが、ブームが長く最大揚程は173.3m。15MW以上の風力タービンを設置することが可能。SEP船の主要設備であるレグは長さ140m、最大作業水深は70m。

　船体は自航式で船首と船尾に各2基ずつ計4基の2,400kWアジマススラスターを搭載し、ダイナミックポジショニングシステムはDP-1。最大速力は6ノット。船首側にアジマススラスターを採用しているSEP船は珍しい。

アジマススラスターとは？

アジマススラスター(azimuth thruster)とは、船舶の推進装置の一種で水平方向に360度回転するプロペラのこと。azimuth=方位角、thruster=推進器。

SEP船「海龙风彩」Vessel History

SEP起重機船「海龙风彩」(HAI LONG FENG CAI)