ドイツのロストックにあるEEW SPCで製作されている50本のモノパイルが完成。「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」の洋上風車基礎として使用される予定で、2023年4月からVan Oordが所有する特殊杭打ち船「Svanen」で設置が始まる。
Baltic Eagle OWFで使用するモノパイル50本完成
2022年1月からドイツのロストックにあるEEW SPCで製作が開始された50本のモノパイルが完成。中でも最大サイズのモノパイルは直径9m、長さ90m、重量1,421トン。バルト海で建設が予定されている「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」の洋上風車基礎として使用される。
- 設置位置:ドイツ リューゲン島から北東へ約30kmのバルト海、水深40~45m
- 発電容量:MHI Vestas V174-9.5 MWタービン 9.53 MW×50基=476MW
- 風車基礎:着床式、モノパイル(長さ90m、最大重量1,421トン)
- 風車形状:ローター直径 174m、ブレード長さ 85m(35トン/枚)、ナセル重量 390トン、全高 197m、ハブ高さ 110m
- 完成予定:2024年末
モノパイル運搬方法は ”フロ-ト輸送”
モノパイルの運搬方法は、岸壁でSEP起重機船や重量物運搬船に積み込みするのではなく、”フロ-ト輸送”。
From spring 2023, the foundations will be float transported to the installation site in the Baltic Sea.
(2023年春から、基礎はバルト海の設置場所にフロート輸送されます。)
Baltic Eagle project monopile production ends (eew-group.com)
”フロ-ト輸送” を行う理由は、モノパイル設置を行う作業船の特性が関係している。「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」でモノパイル設置を行うのは、Van Oordが所有する特殊杭打ち船「Svanen」が予定されている。

出典:Van Oord

出典:Youtube | Van Oord
「Svanen」は通常のクレーン船とは異なり、旋回することが出来ないので重量物運搬船や一般的な台船に積み込みされた資材を荷受けすることが出来ない。
従って、画像のようにモノパイルを海面に浮かべた状態で運搬し、荷受けするという方法で施工が行われる。
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