DemoSATH浮体式洋上風力で環境モニタリング研究を拡大

DemoSATH浮体式洋上風力で環境モニタリング研究を拡大 洋上風力発電
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DemoSATH浮体式洋上風力で環境モニタリング研究を拡大

RWE and Saitec collaborate to commission enhanced environmental monitoring studies at DemoSATH floating offshore wind project

(RWE と Saitec が協力し、DemoSATH 浮体式洋上風力発電プロジェクトで強化された環境モニタリング研究を委託)

出典:https://www.rwe.com/en/press/rwe-offshore-wind-gmbh/2024-07-29-rwe-and-saitec-collaborate-to-commission-enhanced-environmental-monitoring-studies/

2024年7月29日、RWEはSaitec Offshore Technologiesとともにスペイン北部のアルミンツァから約2マイル(3.7km)沖合に設置している出力2MWの浮体式洋上風力プラットフォーム実証機DemoSATHについて、「DemoSATH Lab」イニシアチブを立ち上げ、水中騒音、鳥類への影響の可能性、海洋生物とプラットフォームの相互作用に関する知識を深める強化された環境モニタリング研究を開始すると発表。環境モニタリング研究は、複数の季節と気象条件をカバーするため、少なくとも2025年末まで継続するという。

環境モニタリング研究の主な内容
  • 鳥類との相互作用に関する研究
  • 水中騒音に関する研究
  • 海洋生態系の生物多様性の監視

鳥類との相互作用に関する研究では、すでにDemoSATHプラットフォームへインストールされているDTBird監視システムのデータを使用。その目的は大きく2つあり、鳥と浮体式風力タービンおよび基礎との相互作用についての理解を深めることと、鳥検出モジュールのアルゴリズムと応答を改善することであると述べています。

DemoSATH の運用段階のために、包括的な水中騒音監視システムを設置。出力は、実証機の設置前および試運転中に測定されたベースラインの水中騒音プロファイルと比較して分析する。これにより、浮体式風力発電設備からの運用中の水中騒音と、プロジェクト寿命を通じて騒音状況への全体的な影響についての理解が深まり、構造物周辺の海洋哺乳類の存在と行動に関する追加情報も得られる可能性があるそうです。

遠隔操作型無人探査機 (ROV) が定期的に配備され、海洋生物 (無脊椎動物、魚類、海洋大型動物など) が DemoSATH の下部構造、係留設備、アンカー、電力ケーブルと現地環境内でどのように相互作用するかを観察。これらの監視活動により、浮体式洋上風力タービン周辺の動物群/種の存在、個体数、行動に関する洞察が得られるという。

DemoSATH プロジェクトの概要

2MWの浮体式洋上風力プラットフォーム実証機DemoSATHは、2023年9月にスペイン北部のバスク海岸から約2マイル(3.7km)沖合に設置。

DemoSATHプロジェクトの成功について、RWEはプレスリリースの中で SATH 技術の設計者である Saitec Offshore Technologies、洋上風力部門で豊富な専門知識を持つプロジェクト開発者 RWE、エネルギー市場での経験を持つ関西電力株式会社 (KEPCO) というパートナーの能力が組み合わさった結果によるものだと述べています。

DemoSATH プロジェクトの概要
  • Saitec Offshore Technologies、RWE Renewables、関西電力がスペインで行っている洋上風車用浮体式プラットフォームの共同実証試験
  • 2023年8月1日に関西電力株式会社(KEPCO)が参画を発表
  • 設置位置:スペインのアルミンツァ沖にあるBiMEP(Biscay Marine Energy Platform)
  • 水深:85m
  • 発電容量:2MW
  • 風車基礎:浮体式、長さ64m、幅30m
  • 係留方法:シングルポイント係留、高把注力アンカー6点、チェーンと繊維ロープのハイブリッド係留索使用

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