SEP船「铁建风电01」による出力11MW風力タービン設置
広東省 陽江市 陽西県 沙扒鎮沖で建設中の粵電陽江青洲一、二(YUEDIAN YANGJIANG QINGZHOU 1,2)洋上風力プロジェクトで1,300トン吊りSEP起重機船「铁建风电01」(Tie Jian Feng Dian 01)による出力11MW風力タービンの設置がおこなわれました。
設置した風力タービンは、明陽智能(MingYang Smart Energy)の11MW風力タービン「MySE11-230」。設置数は92基で総発電容量は1,000MW。風力タービンのブレード長さは111.5m、ローター直径230m。かなりの大きさですが、自船の甲板上でブレード3枚とハブを一体化した状態で設置。一体化した重量は269トン。そして取付するハブ高さは138.7m。結構、スゴイことをやってます。
同じ風力発電所エリア内では先日、アジア最大のクレーン船12,000トン吊りの「振華30」により重量約6,450トンの洋上変電所トップサイドのが設置がおこなわれています。
「粵電陽江青洲一、二洋上風力プロジェクト」では、2022年7月に台風による荒天でクレーン船「福景001」が沈没する事故が発生。乗船していた30人のうち救助されたのは4人だけで25人が死亡、1人が行方不明になるという重大災害が起き、その影響で工事は遅れているという。
- 設置位置:広東省 陽江市 陽西県 沙扒鎮から南へ約50km、水深35~43m
- 発電容量:1,000MW(1:400MW、2:600MW)
- 風力タービン:Mingyang Smart Energy MySE11-230、11MW、92基(1:37基、2:55基)
- 風車基礎:着床式
- 運転開始予定:不明

SEP船「铁建风电01」揚程増加のアップグレードを実施

11MW風力タービン設置をおこなったSEP船「铁建风电01」は、2023年3月30日に揚程を増加させる目的でメインクレーンのブームを取り換えるアップグレードを完了。クレーンの吊り上げ能力は1,300トンを維持したまま。メインフックの揚程は甲板上120mから143mにアップ、補助フックの揚程は甲板上130mから153mにアップ。


船名 | 铁建风电01 (Tie Jian Feng Dian 01) |
クレーン能力 | 1,300トン |
長さ | 105m |
幅 | 42m |
深さ | 8.5m |
レグ長さ | 85m |
最大作業水深 | 50m |
DPS | DP-2 |
建造年 | 2019年11月 |
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