スエズ運河、交通量の新記録を樹立

船舶
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スエズ運河の通過隻数が過去最高を更新

2021年9月29日にスエズ運河を通過した船舶の隻数が過去最高を更新。

これまでの記録は2019年2月6日に記録された75隻。

今回の隻数は87隻。スエズ運河の北から38隻、南から49隻。

通過船舶の内訳はコンテナ船18隻、ばら積み船26隻、大型石油タンカー18隻、液化ガス運搬船10隻、その他15隻。通過船舶の合計総トン数は480万トン。

過去のデータとして2020年に通過した船舶の隻数は18,829隻、合計の総トン数11億7000万トン。1日の平均交通量は通常40隻~50隻。

スエズ運河、交通量の新記録を樹立

スエズ運河局は、戦略的な水路を通過する船の毎日の数の記録を粉砕しました。水曜日には、2019年2月6日に設定された過去最高の75隻を簡単に上回る合計87隻を取り扱いました。

スエズ運河、交通量の新記録を樹立 (maritime-executive.com)

スエズ運河について

ヨーロッパとアラビア海の間を航行する上図のルートを見ると一目瞭然だが、圧倒的にスエズ運河を通るルートの方がアフリカの喜望峰を通るルートに比べて航行距離を短縮できることがわかる。

スエズ運河には閘門(こうもん)が無い。なので船舶の制限要素として喫水と、スエズ運河橋があることから高さだけである。

閘門(こうもん) とは?

閘門(こうもん)は、水位の異なる河川や運河、水路の間で船を上下させるための装置

喫水とは?

喫水(きっすい)とは、船舶が水上にある際に船体が沈む深さ。すなわち船体の一番下から水面までの垂直距離のこと。

 

スエズ運河を通航することのできる船の最大サイズをスエズマックスSuezmaxと呼ぶ
スエズ運河の場合はスエズマックスだが、同様に世界の運河や水路にも同じような言葉が存在する。
パナマ運河パナマックス
マラッカ海峡マラッカマックス
セントローレンス海路シーウェイマックス

逆に大きすぎてスエズ運河を通航できず、喜望峰を迂回する必要がある船の事をケープサイズと呼ぶ。

スエズ運河の概要

スエズ運河は、地中海と紅海をスエズ地峡で結び、アフリカとアジアを分断するエジプトの人工海面水路。

Canal de Suez.jpg
CC 表示 2.5, リンク

通行基準

運河は、喫水20メートル (66 ft)以下または載貨重量トン数240,000トン以下かつ水面からの高さが68メートル (223 ft)以下、最大幅77.5メートル (254 ft)以下の船が航行できる。

スエズ運河の開発の段階

出典:スエズ運河庁

断面面積

出典:スエズ運河庁

新スエズ運河

新スエズ運河は、地中海と紅海を結ぶ既存のスエズ運河を拡張する水路。

工事費は80億ドル。工事期間は約1年。190キロ区間のうち72キロ区間の運河の拡張や浚渫を行い運河をくぐる6本の新しいトンネルの建設と、両岸の76,000平方キロメートルの土地を国際物流・商業・工業拠点とする計画と同時に打ち出された。

工事は2014年8月5日に開始され、2015年7月23日に完成、2015年8月6日から運用が開始。

上記の航空写真を見ると工事規模の大きさがよく分かる。

「エヴァーギヴン号」スエズ運河封鎖事故

まだ記憶に新しい大型コンテナ船「エヴァーギヴン号」の座礁事故

2021年3月23日の現地時間午前7時40分にスエズ運河において、日本の正栄汽船が保有し台湾の長栄海運が運用するコンテナ船「エヴァーギヴン」が座礁した上、他の船舶の通航を遮っていた事故。これに伴い、スエズ運河での船舶運航が停止していたが、同年3月29日に運航再開。スエズ運河を6.5日間封鎖。

スエズ運河で座礁した大型コンテナ船「エヴァーギヴン」

事故の経緯

座礁事故から運航再開までの経緯
  • 3月23日
    7:40
    座礁事故発生

    エヴァーギヴン号は砂嵐および、最大で秒速20メートル(m/s)の強風に煽られて、進行方向から外れ、船は運河の岸壁に座礁して動けなくなる

  • 3月29日
    離礁

    船頭が約20 m、船尾が約50 m移動したことが正栄汽船によって発表された。またスエズ運河庁長官は、エヴァーギヴン号が岸から102 m離れたと発表した。その後スエズ運河庁はエヴァーギヴン号が離礁したことを公表した。

  • 3月29日
    18:00
    通航再開

    スエズ運河の通航が再開。エヴァーギヴン号は運河上のグレートビター湖に移動して点検を受ける

  • 4月3日
    スエズ運河 通常運行に復帰

    通航再開の時点において、この事故の影響で停止していた船舶は累計422隻。

事故の損害賠償

2021年7月7日、エジプトのイスマイリアで双方の代理人が合意文書に署名し、エヴァーギヴン号は航行を再開。

運河庁は作業費用のほか運河閉鎖にともなう通過料収入の損失、風評被害などへの賠償として当初9億1600万ドルを請求し、のちに5億5000万ドルに減額し、正栄汽船は1億5000万ドルが妥当と主張して対立していたが、署名式典では、最終的な賠償金額や合意条件など詳細は公表されていない。

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