中国の洋上風力発電プロジェクト:华电阳江青洲三
- 場所:広東省陽江市陽西県シャパタウンの南の海域
- 水深:41m~46m
- 発電容量:500MW(6.8MW×74基)
今回、設置されたのは洋上風力発電設備の変圧器。
重量は 4,258トン。
洋上風力発電は世界的に建設が進んでるよね。
世界的にカーボンニュートラルへ向けた取り組みとして洋上風力発電は各国で導入が進んでいます。
中国の導入増加量は群を抜いて多いですが。
順位 | 国名 | 発電容量 |
---|---|---|
1 | イギリス | 10.4GW |
2 | ドイツ | 7.7GW |
3 | 中国 | 7.1GW |
計 | 全世界 | 32.5GW |
2020年末時点で中国は世界3位。
2021年中にも2位のドイツを抜くことはほぼ間違いなく、近い将来イギリスをも凌駕して世界1位になることは間違いないでしょう。
何で中国はそんな速さで発展出来るんだろう?
日本もガンガン行けばいいのに。
洋上風力発電設備の建設には専用の特殊作業船がいろいろ必要になってきます。
従来型の作業船でも建設は可能ですが、効率・安全面などデメリットが多く、建設できる環境を整えることが必要です。
その点、中国は先見の目があると言えるかもしれませんね。
今回の設置作業を行った「 振华30 号」について紹介します。
12,000t吊「振华30 号」(zhenhua 30)
船名 | 振华30 号 ( zhenhua 30 ) |
吊上げ能力 | 12,000t (6,000t×2フック) |
長さ | 297.55m |
幅 | 58.0m |
深さ | 28.8m |
喫水 | 13.5m~17.6m |
速力 | 12ノット |
2016年に建造。当時はセウォル号の引き上げに行くとか行かないとか噂がありましたが、結局行かず。
特徴的なのは船体の長さ。約300mあります。船体の形状は自航船。DPも付いていますが作業中の写真を見るとウインチを使用している事が多い。
12,000t吊のクレーンは半潜水式タイプのクレーン船を除くと世界1位。但し、全旋回での吊上げ能力は7,000t、44m。
主な作業実績として
・港珠澳大橋
・Delfin Platform設置
画像を見ると分かりやすいですが、海上にプラットフォームなどの上部設備を設置する時は海面下の下部構造物をしっかりと固定してからになります。
冒頭の変圧器設置を行っている下部構造物も事前に設置されて固定作業が行われています。
下部のジャケット設置を行った作業船は 4,500t吊「创力」(Chuang Li)。
下部ジャケットの設置
発電プロジェクトが沈没杭を完成させた2021 年 7 月 30 日
2021年7月26日、中国初の沖合深水圏の洋上風力発電所が中国能建広東研究所によって調査・設計され、華電陽江青州3500mwの洋上風力発電プロジェクトが海上昇圧力ステーションの基礎吊り下げと沈み込み杭工事を完了しました。
プロジェクトサイトの中心は沖合60km、水深は42~46メートル、シルト層の最大厚さは17mです。 プロジェクト海上昇圧力ステーションのカテーテルフレーム重量は約3050トン(スリングを含む)、総高さ約68メートル、底部に沈み込み防止プレート座底構造、リア杭法による沈み込み杭建設、4つの杭の長さ105.5メートル、杭径4.2メートル、沈み込み杭深さ87.1メートル、現在、国内海上風力重量、最大根開、エンジニアリング杭長最長の昇圧ステーションカテーテルフレーム基礎であり、輸送船およびリフティング作業船の選定要件は高く、製造、輸送、建設が困難である。
中国最高:華電陽江青州3500メガワットの洋上風力発電プロジェクトが沈没杭を完成させた- 道路網を参照してください (seetao.com)
4,500t吊 「创力」(Chuang Li)
船名 | 创力 ( Chuang Li ) |
吊上げ能力 | 4,500t |
長さ | 198.8m |
幅 | 46.6m |
深さ | 14.2m |
喫水 | 9.5m |
速力 | 15ノット |
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