能登半島沖で輸送艦「おおすみ」を海上基地として物資輸送に活用
能登半島地震による被害の捜索救助や支援活動をおこなうため、能登半島付近の洋上に輸送艦「おおすみ」を配置し、海上基地としてヘリコプターやLCACを利用した物資輸送等の任務に従事しているという。
変化していく状況の中、情報を整理しながら保有している様々な設備を効率よく運用するということは想像以上に難しいと思われる。地震によって陸上の道路など輸送網が寸断されており、重機を使用した道路啓開作業も並行しておこなわれていると思われますが、沖合に展開した輸送艦「おおすみ」から孤立地域などに向けて、物資輸送のためヘリコプターやLCACを活用するという方法は迅速性という点から効率的であると言えそう。
防衛省 海上自衛隊によるX投稿
輸送艦「おおすみ」は、能登半島付近の洋上において、海上基地(#シーベーシング)としてヘリコプターや #LCAC を利用した物資輸送等の任務に従事しています。
— 防衛省 海上自衛隊 (@JMSDF_PAO) January 9, 2024
引き続き、海上自衛隊は捜索救助活動等に全力で対応していきます。#災害派遣 #令和6年能登半島地震 #SeaBasing #CH47 pic.twitter.com/7QRQ7Jhqh6
地震発生の翌日に基地港を出港した輸送艦「おおすみ」
海上自衛隊の呉基地から派遣された輸送艦「おおすみ」は、石川県能登地方でM7.6(暫定値)の地震が発生した翌日の1月2日15時頃に広島県の呉港を出港。そして、舞鶴基地で重機や災害救援物資などを積み込む作業がおこなわれ、休む間もなく1月3日夜に能登半島へ向けて出港し、4日には輪島市大川浜の沖合に到着。LCAC(Landing Craft Air Cushion)と呼ばれるエアクッション艇に重機・救援物資を積み、大川浜への輸送を実施。
その後、1月5日に金沢港へ入港して支援物資などを搭載。積込作業が終わり準備が整うと夕方には能登半島へ向けて出港。絶え間ない支援活動が継続されています。
輸送艦 LST-4001「おおすみ」
船名 | おおすみ |
基準排水トン | 8,900トン |
長さ | 178m |
幅 | 25.8m |
深さ | 17m |
喫水 | 6m |
速力 | 22ノット |
乗員 | 約135人 |
建造年 | 1998年 |
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