600トンSEP船「海龙瑞彩」アップグレード完了
2023年4月23日、吊り上げ能力600トンのクレーンを搭載したSEP起重機船「海龙瑞彩」(HAI LONG RUI CAI)のアップグレードが完了。
主なアップグレード内容はブームおよびレグの延長、ジブレスト撤去・新規設置、船体の補強。
クレーンの揚程はメインフックが108mから141.2mへ、補助フックが116mから150mへともに30m以上増加。クレーンの最大吊り上げ能力は建造時の600トンから変更無くそのままですが、補助フックの吊り上げ能力は100トンから200トンへ増加。ジブ長さは不明ですが、建造時は50mだった最大作業水深が70mになっている。
ブーム延長を比較しやすいように、船体長さをだいたい同じ縮尺に合わせた状態でブームの長さを見ると結構な長さで延長していることが分かる。最大揚程で約33m増加しているので35mくらいはブームを延長しているものと思われる。
2020年11月に建造
出典:江苏海龙风电科技股份有限公司
SEP起重機船「海龙瑞彩」(HAI LONG RUI CAI)は、2020年11月に建造。比較的新しいSEP船と言える。ですが、プロペラは搭載されておらずDPSも非搭載の完全なる非自航式。風力タービン設置の作業をおこなう画像を見るとジャッキアップした状態でもアンカーワイヤーのラインが海面に向かって伸びているのが分かる。非自航式でもDPSを搭載していればこういった状況にはならないと思いますが、見た感じが少し不細工に感じます。
船名 | 海龙瑞彩 (HAI LONG RUI CAI) |
クレーン能力 | 600トン |
長さ | 118m |
幅 | 38.4m |
深さ | 6.6m |
レグ長さ | 不明 |
作業水深 | 70m(最大) |
出典:江苏海龙风电科技股份有限公司
日本のSEP起重機船はというと、清水建設の「BLUE WIND」は自航式でDPSも搭載、建造しているPKYマリン(五洋・鹿島・寄神)の「CP-16001」と大林・東亜の「柏鶴」は非自航式ですが、発表されている情報によればDPS搭載。
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