Nordseecluster A向けのTPレスモノパイル製造開始
2024年5月28日、中国の Dajin Offshore Heavy Industry(大金重工)はドイツ沖合で建設予定の洋上風力発電所 Nordseecluster A 向けとなるTPレスモノパイルの First Steel Cutting Ceremony をおこない、製造を開始したと発表。
製造を開始した山東省 煙台市 蓬萊区にある蓬莱生産基地では3つのプロジェクトが同時進行しており、卓越した管理および調整能力が実証されていることを大金重工はLinkedInへの投稿でアピールしている。
私自身も記事を書いていて、大金重工でヨーロッパの洋上風力向けモノパイル製造が最近多いなと感じたので、少し過去記事を調べてみました。「Moray West」向けのモノパイル出荷は2023年末に完了。現在は、フランスの「Iles d’Yeu et de Noirmoutier offshore wind farm」とデンマークの「Thor offshore wind farm」向けとなるモノパイル製造をおこなっており、2024年後半からはスコットランド沖の「Inch Cape Offshore Wind Farm」向けモノパイルの製造が開始される予定。確かに多い。大金重工では、「Moray West」向けとなる風力タービンタワーの製造もおこなっている。
「Nordseecluster offshore wind project」では、Nordseecluster A(660MW)と Nordseecluster B(900MW)の2段階で建設が計画されており、Vestas の風力タービン「V236-15.0 MW」を合計104基設置する計画。RWEとNorthland Powerの合弁会社が事業者となり開発を進めていて、Nordseecluster A は2027年、Nordseecluster B は2029年に運転開始予定。
モノパイル設置作業は中国で建造中のSEP船「Boreas」
2023年4月にVan Oordは、「Nordseecluster offshore wind project」の風力タービン基礎輸送・設置について優先サプライヤーに選ばれたことを発表しています。そして、設置作業には中国のYantai CIMC Rafflesで建造中のSEP起重機船「Boreas」を建造後の初プロジェクトとして配備することを明らかにしている。
15MWの風力タービン輸送・設置については、Havfram Wind が選ばれており、「Boreas」と同様に中国のYantai CIMC Rafflesで現在建造しているSEP起重機船「Norse Wind」「Norse Energi」が配備される予定。
よく読まれている記事