日本国内最大「北九州響灘洋上ウインドファーム」営業運転開始

2026年3月2日、九電みらいエナジーや電源開発などで構成するひびきウインドエナジーは「北九州響灘洋上ウインドファーム」の営業運転を開始したことを発表しました。
2026年4月下旬に竣工式典がおこなわれる予定。
「北九州響灘洋上ウインドファーム」は、福岡県北九州市若松区沖の響灘にデンマークのタービンメーカーVestasの「V174-9.5 MW」25基を設置。風力タービンの型式は9.5MWとなっていますが、単機出力は9.6MW、総設備容量は9.6MW×25基=240MW。接続容量は220MW。営業運転開始時点で発電容量・単機出力ともに国内洋上風力発電所の中で最大。
着床式の風力タービン基礎としてジャケットを採用。総事業費は1,700億円。年間発電電力量は、一般家庭の17万世帯分に相当する年間約5億kWh(50万MWh)。今後、20年間にわたりFIT※を活用し、九州電力送配電株式会社へ売電。FIT単価は、36円/kWh。
「北九州響灘洋上ウインドファーム」の事業者は九電みらいエナジー株式会社、電源開発株式会社、北拓株式会社、西部瓦斯株式会社、株式会社クラフティアが出資する特定目的会社 ひびきウインドエナジー株式会社。
- 九電みらいエナジー:30%
- 電源開発:40%
- 北拓:10%
- 西部瓦斯:10%
- クラフティア:10%
FITとは、固定価格買い取り制度(Feed-in Tariff)のことで、エネルギーの買い取り価格を法律で定める方式の助成制度。固定価格制度、フィードイン・タリフ制度、電力買い取り補償制などとも呼ばれる。
地球温暖化への対策やエネルギー源の確保、環境汚染への対処などの一環として、主に再生可能エネルギー(もしくは、日本における新エネルギー)の普及拡大と価格低減の目的で用いられる。設備導入時に一定期間の助成水準が法的に保証されるほか、生産コストの変化や技術の発達段階に応じて助成水準を柔軟に調節できる制度である。適切に運用した場合は費用当たりの普及促進効果が最も高くなるとされる。世界50カ国以上で用いられ、再生可能エネルギーの助成政策としては一般的な手法となっている。その一方、買い取り価格の設定次第で過大な設置や利用家庭の負担が増大する危険性がある。
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工事着工後に海底から機雷や爆弾などを発見
「北九州響灘洋上ウインドファーム」で建設工事に着工したのは、2023年3月。着工して間もない同年6月に海底調査で爆発物等を発見。その後も相次いで機雷や砲弾類が発見され、「北九州響灘洋上ウインドファーム」で発見された爆発物等の撤去が完了したのは同年12月。最終的に20発以上の爆発物等が爆破処理された。
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ウインドファームの愛称は「Wind KitaQ 25」
「北九州響灘洋上ウインドファーム」は事業への親しみを抱いてもらうことを目的に愛称をつけており、ウインドファームの愛称は「Wind KitaQ 25」。北九州市在住の市民を対象にHPで募集し、決定。
風を表す「Wind」と北九州市を表す「KitaQ」を組合せた愛称。「Q」は風車羽根が回った時の軌道とタワーの部分を、「25」は風車の基数と完成年度を表現しているという。
「北九州響灘洋上ウインドファーム」

| 名称 | 北九州響灘洋上ウインドファーム |
| 設置位置 | 福岡県 北九州市沖 響灘 |
| 発電容量 | 220MW(接続容量) |
| 基礎構造 | 着床式、ジャケット |
| タービンメーカー | Vestas |
| 風力タービン | 9.6MW「V174-9.5 MW」 |
| 設置基数 | 25基 |
| 運転開始 | 2026年3月2日 |
| 事業者 | ひびきウインドエナジー株式会社 |
| 売電先 | 九州電力送配電株式会社、売電期間20年 |
| FIT単価 | 36円/kWh |


















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