台湾のHai Long洋上風力で洋上建設作業がスタート

台湾のHai Long洋上風力で洋上建設作業がスタート 洋上風力発電
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台湾のHai Long洋上風力で洋上建設作業がスタート

2024年4月11日、台湾西部の彰化県沖に設置する計画の洋上風力発電所「Hai Long Offshore Wind」で洋上建設作業の本格開始に伴う式典が開催されました。

これまでに海底調査や測量などの準備作業は完了しており、まず最初におこなわれる洋上作業はジャケット基礎杭の設置。続いて海底ケーブル敷設、洋上変電所設置が実施され、風力タービンの設置は2025年に開始される予定。

ジャケット基礎杭を設置する4,000トン吊りクレーン船「Green Jade」の甲板上には4段ラックに基礎杭が高く積まれ、船尾側にはジャケット基礎杭打設用のテンプレートや油圧ハンマーも確認できます。

「Hai Long Offshore Wind」の2bと3に設置するジャケット基礎杭156本は、韓国のEEW KHPCで製造。2aの基礎杭はCSBCで製造。

ジャケット基礎杭設置にはCAPEのバイブロハンマー使用

2024年4月12日、CSBC-DEME Wind Engineering(CDWE)はLinkedInへの投稿でジャケット基礎杭5本の設置が完了したと発表。使用しているテンプレートはCDWEの設計によるもので、セルフレベリング機能を搭載した最先端ツールにより厳しい施工条件の中でも所定の精度以内に基礎杭を配置することが出来るという。

CDWEが投稿した画像には「Green Jade」によるジャケット基礎杭設置の様子が映されており、以前に発表されていた通りCAPEのバイブロハンマーを使用して施工をおこなっています。設置しているのは、テンプレートを使用した先行杭であることから風力タービン用のジャケット基礎杭。

風力タービン用のジャケット基礎杭には「CAPE VLT-640 Single」を使用し、洋上変電所用の基礎杭打設時には「CAPE VLT-640 Tandem」へ変換し、使用する予定。

洋上変電所用のジャケットと基礎杭
出典:Hai Long Offshore Wind

「Hai Long Offshore Wind」の概要

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DP3搭載 4,000トン吊り自航式クレーン船「Green Jade」

4,000トン吊り自航式クレーン船「Green Jade」
出典:CSBC
中能洋上風力でジャケット基礎を設置するクレーン船「Green Jade」
出典:CSBC-DEME Wind Engineering
船名Green Jade(環海翡翠)
吊上能力4,000トン吊
長さ216.5m
49.0m
深さ16.8m
推進器アジマススラスター 4×4,500kW
格納式スラスター  2×4,200kW
トンネルスラスター 2×2,500kW
DPSDP3
甲板スペース168m×49m
甲板強度20t/m2(ダブルデッキ)
宿泊設備160人
建造年2023年6月
(建造開始:2020年9月)
建造場所CSBC’s shipyard in Kaohsiung:台湾
所有会社CDWE
(CSBC[台湾]とDEME Offshore[ベルギー]の合弁会社)

台湾初の洋上風力向け自航式大型クレーン船として、台湾南部の高雄市にある台湾国際造船股份有限公司(CSBC)で建造され、2023年6月に完成・引き渡し。4,000トン吊りのメインクレーンは、日本最大の起重機船「海翔」によって設置作業がおこなわれました。

完成後の初作業は、台湾西部の彰化県沖で建設が進められている中能洋上風力(Zhong Neng Offshore Wind)のジャケット設置。

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