五洋建設がケーブル敷設船の建造資金90億円調達
2026年3月30日、五洋建設は洋上風力建設に用いるケーブル敷設船(CLV)の建造費用に関して、独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構から融資を受けたことを発表しました。
五洋建設の借入金額は90億円。
融資の経緯として、欧州で使用されている大型ケーブルタンクを搭載した自航式ケーブル敷設船で施工をおこなうことにより、従来の非自航式(台船タイプ)のケーブル敷設船による施工に比べて運送効率・稼働率の向上および環境負荷の軽減等により課題の解決を図れることから、流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律(物流総合効率化法)に基づき、CLVの建造がその適合事業であると国土交通省より認定。
今回の融資は、政府が発行する財投債を原資とする財政投融資の枠組みを活用した融資で、長期の低金利での資金調達となる。同スキームによる鉄道・運輸機構からの融資は、2025年3月の大型基礎施工船(HLV)につづいて五洋建設として2例目。
なお、同スキームによる鉄道・運輸機構からの融資は、2025年3月の大型基礎施工船(HLV)につづいて当社としては2例目となります。
| 借入金額 | 90億円 |
| 借入先 | 鉄道・運輸機構 |
| 借入実行日 | 2026年3月30日 |
| 借入期間 | 2026年3月30日~2036年3月20日(10年間) |
| 借入金利 | 1.9%(固定) |
ケーブル敷設船の船体建造費は約310億円
2024年12月10日に発表された建造契約時の情報によると、CLVの船体建造費は約310億円。トレンチャー及びワークROVの建造費用である約55億円を加えた合計は約365億円。船体については大型基礎施工船と同様に設立予定の子会社(保有比率50%)と芙蓉総合リース株式会社(50%)で共同保有、ケーブルトレンチャーおよびワークROVについては設立予定の子会社(65%)と株式会社小島組(35%)で共同保有し、ケーブル敷設船の運航についても株式会社小島組に運航管理を委託する予定。
2024年12月3日にシンガポールのPaxOcean Groupと建造契約を締結、2025年10月29日にインドネシアのバタム市にあるPaxOcean Batamで鉄鋼切断式(steel cutting ceremony)がおこなわれ建造を開始。2028年2月に完成・引き渡し、2028年度上期に稼働開始を予定。
関連 五洋建設の10,000トンを積載するケーブル敷設船建造開始
自航式ケーブル敷設船(CLV)

出典:PENTA-OCEAN CONSTRUCTION
| 船籍 | 日本 |
| 船級登録 | ClassNK |
| 電力ケーブルタンク容量 | 5,000トン×2 |
| DPS | DPS2 |
| カーボンニュートラル対応 | バッテリー蓄電システム メタノールレディー |
| 基本設計 | Salt Ship Design(ノルウェー) |
| 船体建造 | PaxOcean Group(シンガポール) |
| トレンチャー(埋設機) ワークROV | SMD(イギリス) |
風車建設工事から電力ケーブル敷設工事へと事業を拡大するため、一般海域はもとより将来のEEZにおける洋上風力建設を見据えて、世界最大級かつ最新鋭の大型自航式ケーブル敷設船(CLV)を建造。
- 5,000t×2基のケーブルタンクを搭載し、大型ウィンドファームに対応可能
- 着床式および浮体式の風車間ケーブル、揚陸ケーブルの敷設・埋設に対応可能
- 海底直流送電ケーブルの敷設・埋設に対応可能
- 最新型のトレンチャー、ワークROVを搭載し、効率の良いケーブル敷設・埋設を実現
- 自動船位保持装置(Class NK DPS2)(7基のスラスター、合計出力16,000kW以上)を搭載し、高い位置保持能力を有する
- CN対応として、バッテリー蓄電システムの搭載、メタノールレディー仕様
ケーブル敷設船としての主要スペックとなるケーブルタンク容量は5,000トン×2基。着床式および浮体式のアレイ間ケーブル、揚陸ケーブルの敷設・埋設に対応しており、最新型のトレンチャー、ワークROVを搭載。
洋上で自船位置を保持するDPS(自動船位保持装置)階級は、日本海事協会(ClassNK)のDPS2。合計出力16,000kW以上というスラスター7基により高い位置保持能力を有する。



















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