オランダ洋上風力にVestasの15MW風力タービン52基供給
Ecowende chooses Vestas wind turbines for Hollandse Kust West wind farm
(Ecowende、Hollandse Kust West 風力発電所に Vestas 風力タービンを選択)
https://ecowende.nl/en/news/ecowende-chooses-vestas-wind-turbines-for-hollandse-kust-west-wind-farm/
2023年12月22日、Shell と Eneco の合弁会社である Ecowende は、オランダ沖で開発を進めている Hollandse Kust (west) lot VI エリアに設置する風力タービンとしてVestasの「V236-15.0MW」52基を発注したと発表。契約は12月19日におこなわれ、風力タービン供給に加えて15年間の保守管理が含まれている。
風力タービンの設置作業は2026年前半に開始される予定になっており、2026年末までに運転を開始目指しているという。
2023年12月にデンマークの風力タービン メーカーVestasは開発している出力15MWの「V236-15.0 MW」について、DNVから型式認証を取得したことを発表しています。
15MW風力タービン「V236-15.0 MW」
型式 | V236-15.0 MW |
出力 | 15MW |
ブレード長さ | 115.5m |
ローター直径 | 236m |
受風面積 | 43,742m2 |
カットイン風速 | 3m/s |
カットアウト風速 | 31m/s |
発電電力量 | 80GWh /年 |
設計寿命 | 30年 |
「V236-15.0 MW」に関する記事
洋上設置作業はVan Oord、新造SEP船「Boreas」を配備予定
Ecowende contracts Van Oord to build most ecological wind farm yet
(Ecowende は、これまでで最も環境に優しい風力発電所を建設するために Van Oord と契約)
https://ecowende.nl/en/news/ecowende-contracts-van-oord-to-build-most-ecological-wind-farm-yet/
Ecowendeは、Vestasの風力タービン「V236-15.0MW」52基発注を発表した同日、洋上建設作業についてVan Oordと契約したことを発表。契約内容は9月に発表されていた内容から変更はなく、風力タービンおよび基礎の両方について輸送・設置、それと風力タービン間に設置するケーブルの設計・調達・設置。
風力タービンおよび基礎の設置には現在中国で建造中のSEP起重機船「Boreas」、アレイ間ケーブルの設置についてはケーブル敷設船「Nexus」がそれぞれ配備される予定。
モノパイル設置にはバイブロハンマーを使用
今回発表された内容で新しい情報。騒音低減対策としてモノパイル設置時にバイブロハンマーを使用することが明らかにされました。”必要な深さまで”ということなので最終は油圧ハンマーによる打撃の可能性もありますが、オランダの洋上風力建設でバイブロハンマーを大々的に使用するのは初めてになるという。
Hollandse Kust (west) lot VI
オランダの海岸から約53km沖合に位置する「Hollandse Kust (west) lot VI」エリアに、「V236-15.0 MW」52基を設置する計画で総発電容量は760MW。2026年の運転開始を目指しており、稼働するとオランダで消費される電力需要の約3%に相当するという。
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