レグ長さ140m、SEP起重機船「港航平5」アップグレード完了
2026年4月21日、天津港航工程有限公司の1,800トン吊りSEP起重機船「港航平5」(Gang Hang Ping 5)はレグ長さを140mに延長するアップグレードを完了。
今回のアップグレードではレグの延長に加えて、昇降システム、構造強度、運用安定性の最適化が施され、水深の深い環境への適応性と運用能力が大幅に向上したと報じられています。レグ延長以外のアップグレードとして実施した詳細な項目は説明されていませんが、安定性や運用能力向上に関係する箇所として、レグ下端のパイルシューを改修または交換が考えられます。
新造船としてSEP起重機船「港航平5」の引き渡しがおこなわれたのは、2024年8月。竣工時の船体寸法は長さ135m、幅50m、深さ11m、レグ長さ135m、最大作業水深70m。メインクレーンの最大吊り上げ能力は1,800トン、揚程は甲板上168m、自航式でDP2のDPS(自動船位保持装置)を搭載し、船内には120人が宿泊できる設備を備えている。26MWの洋上風力タービン設置が可能で、甲板上には20MWの風力タービン部材2基を搭載することが出来る。
竣工時のレグ長さは135mなのでアップグレードにより延長したレグは5m。元々のレグ長さから考えると延長した長さは僅か。なので、漠然とした今後の需要に対するアップグレードというよりは、施工を計画しているプロジェクトで必要な増強という可能性が高そう。
中国メディアではアップグレードによって延長された140mのレグ長さは、SEP起重機船として中国で最も長いレグになったと報じられています。SEP起重機船「港航平5」とは別の上海振华重工(ZPMC)が広州サルベージ局(Guangzhou Salvage)向けに建造している1,600トン吊りSEP起重機船はレグ長さ142mになる予定ですが、現在建造中。なので、レグ長さ140mが現段階で中国最長ということになるのかも。
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SEP起重機船「港航平5」竣工時とアップグレード後の比較

出典:天津港(集团)有限公司

出典:龙船风电网
1,800トン吊りSEP起重機船「港航平5」

出典:天津港(集团)有限公司
| 船名 | 港航平5 |
| クレーン能力 | 1,800トン |
| 揚程 | 168m(甲板上) |
| 長さ | 135m |
| 幅 | 50m |
| 深さ | 11m |
| レグ長さ | |
| 最大作業水深 | 70m → ? |
| DPS | DP2 |
- 2023年3月建造開始
- 2024年4月進水
- 8月完成・引き渡し
- 2026年4月アップグレード
レグ長さ135mから140mへ延長



















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