Hanwha Oceanが6,500トン吊り起重機船建造を発表

Hanwha Oceanが6,500トン吊り起重機船建造を発表 起重機船、クレーン船
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Hanwha Oceanが6,500トン吊り起重機船建造を発表

2025年4月28日、韓国のHanwha Ocean(旧 大宇造船海洋:DSME)は6,500トン吊り起重機船と18万トン級のフローティングドック導入を発表しました。6,500トン吊り起重機船を2027年11月末までに、18万トン級のフローティングドックは2027年3月末までに導入する予定。

Hanwha Oceanの掲載記事によると、投資額は約6,000億ウォン、日本円に換算すると約600億円(1ウォン=0.1円として換算)にのぼり、造船効率と生産量を増大させてグローバル競争力をさらに強化させていく戦略だという。生産能力の拡大に合わせて、新規雇用創出及び関連インフラ投資も予定されている。

6,500トン吊り起重機船

出典:Hanwha Ocean

建造が発表された6,500トン吊り起重機船の船体寸法など詳細については明らかにされていない。

Hanwha Oceanは、HANWHA 3600(旧 DAEWOO 3600)とOCEAN 3600(旧 OKPO 3600)という3,600トン吊り起重機船2隻を保有しており、大型の船殻ブロック搭載時には2隻の起重機船を並行に配置して作業をおこなうことがある。2024年11月に建造を開始したCadelerの2,600トン吊りSEP起重機船Wind Mover」の起工式でも2隻の起重機船による相吊りで最初の船殻ブロックが設置されました。

これまで大型起重機船2隻による相吊りでおこなっていた作業を6,500トン吊り起重機船1隻でおこなうことにより、複雑な工程を画期的に簡素化し、大幅な効率向上が見込まれている。

既存船と投資額から想像すると、新造するのは固定式の起重機船だと思いますが、特に明記されている訳ではありません。外観などのイメージも公表されていないので情報の多くは謎に包まれた状態。固定式の起重機船だと10,000トン吊りの「HYUNDAI-10000」、8,000トン吊りの「SAMSUNG 5HO」に次ぎ世界3番目の大きさ。

18万トン級のフローティングドック

出典:Hanwha Ocean

2027年3月末までに導入予定のフローティングドックは18万トン級で長さ480m、幅97m。

Hanwha Oceanには現在、陸上の乾ドック(Dry Dock)2つと3つのフローティングドックがあり、18万トン級のフローティングドックが本格稼動すれば、既存ドックとの役割分離を通じて生産最適化で船舶生産量増大が期待されている。

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