NYKが秋田沖の洋上風力プロジェクトで国産CTVの長期傭船契約締結

NYKが秋田沖の洋上風力プロジェクトで国産CTVの長期傭船契約締結 国内ニュース
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NYKが秋田沖の洋上風力プロジェクトで国産CTVの長期傭船契約締結

2025年9月29日、日本郵船(NYK Line)は洋上風力向けの国産CTV(Crew Transfer Vessel:作業員輸送船)を男鹿・潟上・秋田 Offshore Green Energy合同会社へ長期定期傭船する契約を締結したと発表。

男鹿おが潟上かたがみ・秋田 Offshore Green Energy合同会社は、再エネ海域利⽤法に基づく国内最初の洋上風力発電事業として秋⽥県男⿅市、潟上市及び秋⽥市沖にVestas製の15MW風力タービン「V236-15MW」21基、総出力315MWのプロジェクトを進めており、構成企業はJERA Nex bp Japan電源開発、東北電力、伊藤忠商事の4社。

建造する国産CTVは、日本郵船が過半数株式を取得して連結子会社化したNorthern Offshore Groupの子会社にあたるNorthern Offshore Servicesが欧州域内で運航している船型を基に国内での建造を可能にするため改良を加えた船型。日本郵船は、岩手県釜石市にある小鯖船舶工業と2024年1月に建造契約を締結しており、2025年後半から26年にかけて竣工する予定。

CTVの管理は、日本郵船と秋田曳船で設立したジャパンオフショアサポート(本社:秋田県秋田市)がおこなう予定。日本郵船はプレスリリースの中で、秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖洋上風力発電事業へのCTV提供を通じ、国内の電力の安定供給に貢献するとともに、重点事業として洋上風力関連事業への取り組みを強化・推進すると述べている。

長さ約28m
約9m
総トン数約145トン
乗客定員12人
日本郵船が洋上風力向け作業員輸送船を国内造船所に初発注
建造予定の作業員輸送船(イメージ)
出典:NYK Line

秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖洋上風力発電事業

秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖洋上風力発電事業」の事業者は、経済産業省及び国土交通省が実施した洋上風力公募、ラウンド2で2023年12月に男鹿・潟上・秋田 Offshore Green Energy コンソーシアムが選定され、2024年2月に男⿅・潟上・秋⽥Offshore Green Energy合同会社を設立。構成企業は、JERA Nex bp Japan合同会社、電源開発株式会社、東北電力株式会社、伊藤忠商事株式会社。

秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖の一般海域にVestas製の15MW風力タービン「V236-15MW」21基を設置する計画で、総発電出力は315MW。2028年6月30日に運転開始予定。

工事内容開始時期
基礎設置2027年4月
海底ケーブル敷設2027年5月
風力タービン設置2027年7月
公表されている洋上工事のスケジュール
「秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖洋上風力発電事業」の概要
  • 設置位置:秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖
  • 発電容量:315MW
  • 風力タービン:Vestas V236-15MW、21基
  • 風車基礎:着床式
  • 運転開始予定:2028年6月30日
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