CadelerがMenckを920億円で買収、洋上風力基礎の施工能力拡大

2026年8月11日、Cadelerは洋上風力タービン基礎設置で使用する油圧ハンマーなどの専門機器および技術ソリューションを提供するMenckの戦略的買収を発表しました。
この買収により、洋上風力発電設備設置能力が強化され「洋上風力業界における選好される設置パートナー」というCadelerの目標実現をさらに推進。Cadelerは、Menckの市場での独立した地位を維持しつつ、同社を独立した事業体として運営継続し、洋上風力業界のサプライチェーンにおける主要サプライヤーとしての役割を強化していく方針。
買収に関する取引は5億100万ユーロ、日本円に換算すると約920億円(1ユーロ=184円として換算)相当の企業価値評価に基づいて合意され、必要な規制当局の承認をすべて取得した後、契約締結と取引完了が同時におこなわれました。
CadelerはMenckの既存組織、顧客との関係、そして業務上のノウハウが持つ強みを認識しており、Menckを独立した事業体として運営継続する意向を明らかにしている。したがって、Menckは今後も、他の設置請負業者を含む洋上風力発電市場の顧客に対してサービス提供を継続。Menck独自の市場におけるアイデンティティと事業姿勢を維持することは、今回の買収に関する取引根拠となる重要な要素であり、CadelerはMenckの専門的な機器や技術力への幅広い市場アクセスを維持することに尽力するという。
洋上風力設置バリューチェーン全体の支援体制を整備
Cadelerにとって今回の買収は、洋上風力発電用基礎の輸送・設置事業発展における大きな転換点となる。ソリューションの提供範囲が拡大することで、プロジェクト遂行において包括的かつ統合的なアプローチを提供。Menckの専門技術および数十年にわたるエンジニアリングの経験(杭打設に関する5,000万件以上のデータポイントを含む)と、Cadelerの業界をリードする大型重量物運搬・設置船団および業界内での強固な関係性を組み合わせることで、設置バリューチェーン全体にわたって顧客を支援する体制を整えることになる。
CadelerのCEO Mikkel Gleerup氏のコメント。洋上風力プロジェクトの規模と技術的複雑さが増す中、信頼性の高い施工がこれまで以上に重要になっているとした上で、Menckの専門的なエンジニアリング能力とCadelerの洋上設置における熟練した技術を融合し、強みを相互補完することで設置バリューチェーン全体にわたる顧客へのサポートを強化していく。Menckは優秀な人材、高度なエンジニアリング能力、そして長年にわたる顧客との信頼関係を擁し、すでに高い評価を得ている企業であるため、Menckの独立した市場での地位や洋上風力市場全体にわたる信頼関係を維持しつつ、事業への投資をおこなうことで、これまでの成功をさらに発展。長期的な成長に向けた強固な基盤を築き、より強靭な洋上風力サプライチェーン構築に貢献できるものと確信している、と述べています。
2027年初頭に業界初の次世代型「Wind Hammer」を導入予定

Menck Marine Foundationsのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるJochem Scherpenisse氏のコメント。
Cadelerへの参画は、Menckにとってエキサイティングな新しい章の始まりを意味している。洋上風力発電設備の設置における主要パートナーであるCadelerは、業界のサプライチェーンにおいてMenckが果たす重要な役割を理解しており、品質、卓越したエンジニアリング、そして確実なプロジェクト遂行に対するMenckの長期的なコミットメントを共有している。CadelerはMenckの財務的な柔軟性を高め、継続的な成長計画の実行を支援・加速させる。その一環として、Menckは2027年初頭に、洋上風力タービン用の超大型基礎を規制に適合した形で設置可能にする、業界初の次世代型「Wind Hammer」を導入する予定。

















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