Amazonが洋上風力から電力調達、コーポレートPPA締結
Amazon signs agreement with ENGIE to procure 473MW of renewable energy from the Moray West offshore wind farm in Scotland
(AmazonはスコットランドのMoray West洋上風力発電所から473MWの再生可能エネルギーを調達するためENGIEと契約を締結)
https://www.oceanwinds.com/news/uncategorized/amazon-signs-agreement-with-engie-to-procure-473mw-of-renewable-energy-from-the-moray-west-offshore-wind-farm-in-scotland/
2024年1月30日、Amazonはスコットランド沖で建設が進められている「Moray West offshore wind farm」の再生可能エネルギーを調達するため、総発電容量882MWのうち半分以上にあたる473MWについて事業をおこなうENGIEと企業向け電力購入契約(CPPA)を締結。
「Moray West offshore wind farm」のフル稼働は2025年初頭の予定ですが2024年に順次、段階的な発電が開始されるという。当初の目標より5年早い2025年までにすべての事業を100%再生可能エネルギーで賄うというAmazonが掲げる目標をサポートする。Amazonは昨年、ヨーロッパ全土で39件の新たな再生可能エネルギープロジェクトを発表し、同地域の送電網に1GWを超えるクリーンエネルギー容量を追加。Amazonは、太陽光および風力プロジェクトへの投資によって2021年以降、欧州および英国最大の再生可能エネルギー企業購入者となっているそうです。さらに、2014 年から 2022 年にかけて、Amazonにより英国の再生可能エネルギープロジェクトへ推定2億8,500万ポンド(日本円で約533億円)の投資を生み出し、英国のGDPに9,000万ポンド以上(約168億円)貢献しているという。
Amazon Web ServicesのEMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)エネルギー担当ディレクターのLindsay McQuade氏は、”カーボンフリーエネルギー源への移行は、炭素排出量を削減する最も効果的な方法の 1 つであり、ネットゼロを達成するというAmazonが掲げる気候公約の一環です」と述べ、2022年にはAmazonが消費する電力の90%が再生可能エネルギーによるものになり、2025年までに100%再生可能エネルギーで世界事業の電力を供給するという野心的な目標の達成に向けて順調に進んでいるという。
「Moray West offshore wind farm」の概要
「Moray West offshore wind farm」は、EDP Renewables と Engie の合弁会社 Ocean Winds および Ignitis Group によって開発されており、Siemens Gamesa「SG 14-222 DD」60基、洋上変電所2基の設置を計画している。変電所2基を含むすべての基礎は、モノパイルを採用。総発電容量は882MW、風力タービンの単機出力はパワーブーストにより14.7MWへ引き上げられる予定。
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