2023年も過ぎてしまえばあっという間に感じますが、様々な出来事がありました。2023年に投稿した記事の中からPV数トップ20を紹介。
#20 投資額300億円、東洋建設が自航式ケーブル敷設船建造を発表
総トン数 | 19,000トン |
長さ | 150m |
幅 | 28m |
深さ | 12m |
喫水 | 7m(最大) |
ケーブル容量 | 9,000トン |
甲板面積 | 2,500m2 |
宿泊設備 | 90人 |
DPS | Class 2 |
クレーン | 250トン、150トン (動揺低減機能付き) |
その他の設備 | ヘリデッキ 4点係留装置 2×ROV システム バッテリー蓄電 |
2023年12月8日、東洋建設は自航式ケーブル敷設船の建造について、開催された取締役会において決議したことを発表、完成・引き渡し時期は2026年上期の予定。
3日後の12月11日にはイタリアの造船会社フィンカンティエリ傘下のVARDが東洋建設との造船契約締結を発表し、船体建造をルーマニアのVard Tulcea shipyardでおこない、その後ノルウェーにあるVARDの造船所へ移されて最終艤装と引き渡しがおこなわれる予定を明らかにしました。
#19 どこかで一度は見たことがある珍しい船がスクラップに
ネット画像などで多くの人が一度は見たことがあるのではないでしょうか。
特異な船体構造により、洋上で垂直に起き上がることが出来る外洋調査プラットフォーム「R/P FLIP」。しかしながら建造から61年が経過しており、2023年8月3日にサンディエゴから解体・リサイクル施設へ向けて曳航が開始されたそうです。
廃船になる「R/P FLIP」の一部は処理施設に向けて出港する前に取り外され、今後は既設の桟橋で使用されるという。使用されるのは調査時に機器を吊り下げていたクレーンのブームのような形状のもの1本。これまでおよそ60年に渡って活躍した外洋調査プラットフォームに対する敬意を表して、普段利用する桟橋に設置。
船名 | R/P FLIP |
長さ | 108m |
幅 | 7.93m |
喫水 | 水平時:3.83m 垂直時:91.4m |
推進装置 | 無し |
建造年 | 1962年 |
#18 石垣島沖に座礁したままの貨物船 積荷流出で国内最大サンゴ礁が被害
2023年1月24日、石垣島に向かっていたパナマ船籍の貨物船「XIN HAI ZHOU 2」が強風により流されて沖縄県の竹富島沖で座礁する事故が発生。救助要請を受けた海上保安本部がヘリコプターで現場に駆けつけ、座礁から約3時間半後に中国人の乗組員19人全員を救助。けが人はいなかった。
船体は日本最大のサンゴ礁海域である「石西礁湖」に座礁し、破損した船体からは積荷のヤシガラ流出が確認され、サンゴ礁や周辺海域への環境被害が懸念される事態に。
座礁船の撤去作業は2023年7月中旬に開始され、当初工程では2024年2月に撤去完了予定でしたが、台風6号の影響で船体分断されていることが8月4日に確認されました。そして、8月15日に開催された座礁船撤去作業に関する説明会で撤去期間が3ヵ月延長され、2024年5月までかかることが明らかにされています。
- 沖縄の竹富島沖で貨物船が強風で座礁 中国の乗組員19人を全員救助
- 石垣島沖に座礁したままの貨物船 積荷流出で国内最大サンゴ礁が被害
- 石垣島沖で座礁した全長140mの貨物船撤去開始、来年2月完了予定
- 今年1月に石垣沖で座礁の貨物船、台風による波浪で船体分断
- 石垣沖の座礁船撤去が台風の影響で期間延長、来年5月に完了見込み
#17 ドイツでライン川の閘門に内陸貨物船が衝突
2023年11月11日午後2時頃(現地時間)、全長110mの内陸貨物船「LA PRIMAVERA」がドイツのライン川にある閘門に衝突する事故が発生。幸いなことに人的被害は出なかったものの、2つある閘室のうち1つが使用できない状態に。
事故後の11月13日に発表された情報では、損傷した重量74トンのゲートを撤去し、新たなゲートを製造・設置する必要があり、計画・製造・設置という一連の作業にはおよそ1年間かかるとみられているそうです。
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