#4 洋上風力に関係する船の事故
世界で起きた洋上風力に関係する7件の事故について紹介した記事。記事を動画にしてYouTubeへ投稿していますので、そちらの方が見やすいかと思います。
#3 コンテナ船「ONE ORPHEUS」スエズ運河で舵故障により衝突
2023年12月6日、スエズ運河を航行していたコンテナ船「ONE ORPHEUS」が舵故障により操舵不能となって運河内の航路端にある設備に衝突する事故が発生。
故障した舵の修復や衝突による船体損傷の確認がおこなわれた後、コンテナ船「ONE ORPHEUS」はタグボートの支援により航路へ復帰して通航を再開。「ONE ORPHEUS」の衝突事故により後方で停船していた6隻の船舶については、南へ向かう船舶通過後に新スエズ運河から元のスエズ運河航路へコースを変更し通航。そのため、今回の事故によるスエズ運河通航への影響は出なかったとスエズ運河庁は述べている。
#2 RORO船「すおう」松山市沖合で岩礁接触により浸水、全員救助
2023年11月21日未明、福岡県の博多から山口県の岩国へ向かって航行していた全長約180mのRORO船「すおう」(SUOU)が愛媛県松山市沖で座礁する事故が発生。座礁により浸水した船体は右舷船首が沈み、傾いた状態に。船には乗組員など12人が乗船していましたが、座礁後に救命いかだへ避難して全員無事。
無人になった船体は一時漂流状態となったあとタグボートにより屋代島南側の小泊湾へ曳航され、約1ヶ月間にわたり座礁による損傷の応急措置を実施。RORO船「すおう」が曳航可能な状態にまで復旧された12月22日に福岡県北九州市の門司港へ向け曳航を開始、翌日の23日に到着。今後、船内に積まれていた自動車およそ100台と部品などの荷下ろしがおこなわれたあと、船体の修繕作業に入る予定。
#1 今治沖の貨物船「白虎」引き揚げ作業 本格的に開始
2023年に投稿した記事で最もPV数が多かったのは「白虎」引き揚げに関する記事。
2021年5月に来島海峡で発生した貨物船「白虎」とケミカルタンカー「ULSAN PIONEER」の衝突事故により水深60mの海底に沈没した「白虎」。「ULSAN PIONEER」は船首部が破損したものの沈没せず、乗組員も無事でしたが、貨物船「白虎」の方は衝突後に沈没、船長ほか乗組員11人のうち3人が死亡、1人が負傷。
沈没した場所が災害時に物資を輸送するときに使う「緊急確保航路」に指定されていたため、引き揚げ要請に従い全長約180mという巨大な船体を海底60mから引き揚げるという壮大なサルベージプロジェクトが実行されました。
水深60mの海底からチェーンプラーを艤装した台船2隻で「白虎」を引き揚げるというだけ驚きでしたが、そこから大型起重機船「武蔵」「第50吉田号」2隻で反転させた上、自船浮力を確保して曳航するという一連の作業はとても興味深いものでした。
- 来島海峡で衝突事故により沈没した貨物船「白虎」の引き揚げ準備開始
- 今治沖の貨物船「白虎」引き揚げ作業 本格的に開始
- 水深60mに沈む貨物船「白虎」に取り付けたチェーン巻き上げ開始
- 貨物船「白虎」の引き揚げ一時中断、24日に再開予定
- 貨物船「白虎」引き揚げ作業再開、間もなく巨大な船体が姿を現す
- 水深60mから引き揚げられた「白虎」の船底が海面に姿を現す
- 来島海峡の海底から引き揚げた「白虎」、小部湾へ曳航完了
- 小部湾へ向かう大型起重機船、逆さ状態の「白虎」建て起こしのため?
- 大型起重機船による反転作業、変わり果てた姿の「白虎」に衝撃
- 反転作業を終えた貨物船「白虎」、自船浮力で浮いている状態に
- 貨物船「白虎」スクラップに向けた最終作業、曳航予定発表
- 貨物船「白虎」江田島に到着、スクラップへ
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