MEYER WERFTがバッテリー電動クルーズ船プロジェクト発表

MEYER WERFTがバッテリー電動クルーズ船プロジェクト発表 船舶
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MEYER WERFTがバッテリー電動クルーズ船プロジェクト発表

2026年4月9日、ドイツの造船会社MEYER WERFTはバッテリー電動クルーズ船プロジェクト「Vision」を発表しました。

プロジェクト「Vision」で発表したクルーズ船は総トン数約82,000トンで全長275m、乗客定員1,856名。総トン数8万トンを超える100%バッテリー電動クルーズ船は世界初だという。

MEYER WERFTで「Vision」の開発プログラム責任者を務めるJohannes Bade氏は、「バッテリー電動クルーズ船は、既存技術を基盤とした競争力のある製品だとした上で、クルーズ船運航会社が持続可能な形で長期的かつ収益性の高い事業を運営するための全く新しい道筋を切り開く」と述べています。

Corvus Energyのバッテリーシステム

Corvus Energyのバッテリーシステム
出典:MEYER WERFT

バッテリーシステムはノルウェーのCorvus Energy製を採用。

MEYER WERFTのThomas Weigend CSO(Chief Sales Officer:最高営業責任者)は、「安全で信頼性の高い船舶向けバッテリーシステムのパイオニアであるCorvus Energyと提携できたことを大変嬉しく思う。同社は世界のハイブリッド船および完全バッテリー電動船の半数以上にバッテリーシステムを供給しており、この技術は既に実用化されている。今年中に発注いただければ、2031年には納入可能です」と述べています。

Corvus EnergyのFredrik Witte CEO(Chief Executive Officer:最高経営責任者)は、「MEYER WERFTとの緊密な連携と、Corvus Energyがプロジェクト「Vision」で実証した専門知識の融合はバッテリー技術の自然な進化であり、クルーズ業界にとって画期的な出来事。完全電動クルーズ船への移行は、この技術が安全で成熟しており、新たな基準を確立する準備が整っていることを世界に示すものです」と述べている。

Corvus Energyのバッテリーシステムにより、バルセロナからローマ近郊のチヴィタヴェッキアに至る航路など、ヨーロッパの代表的なクルーズルートのほとんどを航行することが可能。必要に応じて小型発電機を搭載したハイブリッド船として建造することも可能で、大西洋横断航路にも対応。

MEYER WERFTのプレスリリースでは、2030年までにヨーロッパ全土の約100の港で必要な充電インフラが整備される予定だと記載されている。

100%バッテリー電動クルーズ船には煙突が無い

プロジェクト「Vision」で発表した100%バッテリー電動クルーズ船
出典:MEYER WERFT

100%バッテリー電動クルーズ船では、船底から船頂まで貫通する排気ガス浄化シャフトと煙突を完全に撤去することが出来る。また、全電動電源と主機関の廃止により船内快適性が向上し、プロジェクト「Vision」ではエンジン音と振動がさらに低減されているという。

プロジェクト「Vision」はクルーズ船設計における新たな建築的アプローチも示しており、遮るもののない眺望を楽しめる新しいサンデッキデザインを実現。「ビジョン」コンセプトデザインは全天候型船舶として設計され、全面ガラス張りの耐候性エリアを備えている。特徴的なアクアパークは船尾の屋内に移設され、いつでもアクセス可能。

出典:MEYER WERFT
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