大型浮体式垂直軸型風車の実現性検証についてNEDOが採択
2024年9月11日、株式会社アルバトロス・テクノロジーなど5社は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「浮体式洋上風力発電の導入促進に資する次世代技術の開発」の実施者公募において「大型浮体式垂直軸型風車の実現性検証」を共同提案し、実施予定先として採択されたことを発表しました。
採択された実現性検証では、風車と浮体が一緒に回転する垂直軸型(浮遊軸型)風車の大型商用機の実現可能性を検証し、基本設計承認取得に向けた設計を進めるという。大型化した垂直軸型風車は、従来型(水平軸型)風車と同等の効率が得られるほか、浮体部分が小型・低コストとなり、水深や底質が変わってもほぼ同じ設計で生産できるため、大量導入によるコスト削減も期待されると述べている。
”大型” というのが何MW程度を想定しているのか不明ですが、世界的に主流の水平軸型風車で商用として設置が開始されている10MW以上の規模よりは小さいと思われる。浮体式垂直軸型風車の開発を進めているスウェーデンのSeaTwirlは、2015年に7月に30kwの浮体式垂直軸型風車プロトタイプS1をスウェーデンのリューセヒール(Lysekil)に設置しており、S2と呼ばれる出力1MWの浮体式垂直軸型風車について開発中。さらに出力4~6MWという規模のS3も計画されている。
よく読まれている記事