大分のホーバークラフト1号機「Baien」がイギリスを出港
大分空港と大分市内を結ぶ交通手段として2023年度中の運航開始を予定している3隻のホーバークラフトのうち、1隻目にあたる「Baien」が運搬船に積まれてイギリスを出港。大分に到着するのは8月下旬になる予定。
ホーバークラフトの建造をめぐっては、2023年4月に動作確認中のトラブルで船体を浮上させる「リフトファン」が破損するという事態が発生し、当初予定していた納期から最大2カ月の遅れが出ることが明らかにされていました。
1隻目の「Baien」は、納期が2ヵ月遅れて9月下旬になるという事でしたが、順調に航海して8月中に到着することが出来れば約1ヶ月の遅れで済みそうです。実機の到着が遅れる影響で訓練時間の確保が厳しい状況になっていたことが少しでも改善するかもしれません。
ホーバークラフトの運航をおこなう大分第一ホーバードライブ株式会社では、新規事業に伴い操縦士や整備士を募集。当初の予定では操縦士の訓練を8月下旬から開始する予定でしたが納期が遅れることで訓練の開始時期を延期。操縦士1人につき140時間の訓練時間を確保する必要があることから、今年度中の運航開始には間に合わない可能性があるそうです。
ホーバークラフト「Baien」を運搬船に積み込み
ホーバークラフトの建造を行うイギリスのGriffon HoverworkがLinkedInへの投稿で、1隻目のホーバークラフト「Baien」がサウサンプトン港内で運搬船への積み込み完了を画像と共に公表しています。厳密には、Griffon Hoverworkでチーフパイロットを務めるBen Avery氏が投稿。記事の最後に掲載している「Baien」試運転の動画にもBen Avery氏が登場して説明してくれています。
船倉内でホーバークラフトを固縛している画像を見ると、大丈夫なんでしょうけど少し心配になります。大分に無事到着してくれるまでは何が起こるか分からないので、無事を祈るしかない。
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