紅海航行中に攻撃を受けた貨物船をスエズ造船所が修理のため受け入れ
Adm. Rabiee Emphasizes the Readiness of The SCA’s Shipyards and Affiliated Companies to Handle Breakdowns and Emergencies That Canal-Transiting Vessels May Encounter
(ラビー提督、運河を航行する船舶が遭遇する可能性のある故障や緊急事態に対処するためのSCAの造船所と関連会社の準備を強調)
https://www.suezcanal.gov.eg/English/MediaCenter/News/Pages/sca-22-1-2024.aspx
2024年1月22日、スエズ運河庁(Suez Canal Authority)は紅海航行中に攻撃を受けて船体が破損したマルタ船籍のばら積み貨物船「ZOGRAFIA」に必要な修理をおこなうため、傘下のスエズ造船所で受け入れたことを発表しました。掲載記事の中でスエズ運河庁は、世界的なサプライチェーンの持続可能性を維持するため、航行および海上サービスを提供するあらゆる努力を惜しまないことを強調し、現在の紅海周辺の状況による影響を最小限に抑えるために、すべての顧客との継続的かつ効果的なコミュニケーションを維持すると述べています。
貨物船「ZOGRAFIA」は、1月16日にイエメンのサリーフ(Saleef)から北西へ約100海里の紅海を航行中に攻撃を受けた。攻撃から3日後にスエズ運河南の錨泊地に到着し、1月22日にスエズ造船所のフローティング西側へ係留。今後、修理および損害評価のため攻撃による船体破損状況を確認したあと、船体修理がおこなわれる予定。
スエズ造船所のフローティングドックは容量55,000トンで全長302m、幅71m。それに対して貨物船「ZOGRAFIA」は長さ190m、32m。貨物船はフローティングドックの横に係留しているだけなので関係ないんですけど、参考までに。
United Kingdom Maritime Trade Operations(UKMTO)による情報
(翻訳)
UKMTO 警告 011/1月/2024
X | United Kingdom Maritime Trade Operations (UKMTO)(@UK_MTO)
事件012 – 攻撃
事件発生日: 事件発生時刻:
2024 年 1 月 16 日 1100UTC
出典: 船舶保安統括者
発行日: 2024年 1 月 16 日 1120 UTC
UKMTOは、イエメンのサリーフの北西約100海里で発生した事件の報告を受け取りました。
当局が捜査を進めている。
船舶は慎重に航行し、不審な活動があれば UKMTO に報告することをお勧めします。
貨物船「ZOGRAFIA」の所有者および運航管理をおこなっている企業はイスラエルとは関係ないという。報道されている情報によると、貨物船「ZOGRAFIA」は積荷を積んでいない状態でベトナムからイスラエルへ向かっていたということなので、それが標的の原因になっているようです。船には24人の乗組員が乗船していましたがケガ人などはいないという。
ばら積み貨物船「ZOGRAFIA」
船名 | ZOGRAFIA |
総トン数 | 33,036トン |
載貨重量トン | 56,894トン |
長さ | 190m |
幅 | 32m |
船籍 | マルタ |
建造年 | 2010年 |
出典:FleetMon | Cranfield
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