1,600トン吊りSEP起重機船「CP-16001」完成間近

1,600トン吊りSEP起重機船「CP-16001」完成間近 起重機船、クレーン船

 2022年9月の完成・引き渡し予定、完成すれば国内2隻目となる1,600トン吊りSEP起重機船「CP-16001」の完成が近づいてきた。保有・運営を行うのは、3社による共同出資会社「PKYマリン株式会社」(出資比率 五洋:65%,鹿島:30%,寄神:5%)。

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SEP起重機船「CP-16001」

 完成すると、国内2隻目となる1,600トン吊りSEP起重機船「CP-16001」の完成まであと少し。

 建造が行われているのは、インドネシアのバタム島にあるPaxOcean Graha造船所。

PaxOcean Graha造船所
出典:PaxOcean

完成までの工程

 2020年10月に建造開始。新型コロナウイルスによる影響で建造進捗の遅延が予想されましたが、建造発表から1度も予定延期の発表は無く、建造は予定通り推移している模様。

SEP起重機船「CP-16001」
2020年1月 建造契約
SEP起重機船建造に関する契約調印式(2020年1月)
出典:PaxOcean
2021年12月 進水
「CP-16001」進水の様子(2021年12月)
出典:Youtube | PaxOcean Shipbuilder

概要と特徴

SEP船の基本設計はGustoMSC(オランダ)

 SEP起重機船自体が国内2隻目という珍しさもありますが、1,600トン吊りのクレーンを搭載したSEP船は、世界的に見ても最大クラス。

 「CP-16001」と時期を同じく建造している清水建設の「BLUE WIND」が2,500トン吊りなので少し霞んでしまいますが、秋田で日本国内初となる商業ベースでの大型洋上風力発電事業で風車の組立を行っているSEP起重機船「SEAJACKS ZARATAN」は800トン吊りなので、能力的にはそれの2倍。

吊上能力1,600トン吊
クレーンメーカーHuisman
長さ120m
45m
建造年2022年9月(予定)
建造場所PaxOcean
所有会社PKYマリン株式会社
「CP-16001」の概要

AIS情報

「CP-16001」のAIS情報

 完成が近づき、「CP-16001」のAIS情報が確認できるようになってました。

 まだ、建造場所のインドネシア バタム島にあるPaxOcean Graha造船所にいるようです。今月完成予定なので、ぼちぼち動きがあると思われますが。

 現地でセレモニーを行った後、日本へ回航し、あらためてお披露目を行うのかな。

 今後はAIS情報で動きを確認できるので、丸わかりですね。

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