起重機船「海翔」女川町到着、架設作業は10月23日開始予定
2023年10月18日、「出島架橋」で架設作業をおこなう国内最大の4,100トン吊り起重機船「海翔」が宮城県女川町に到着。基地港の兵庫県播磨町を出港したのは9月27日でしたが、天候による影響のため東京湾で2週間以上足止めされ、予定より到着が遅れたことで当初の架設スケジュールから変更となっていました。
女川町のホームページでは、気象状況や海象状況により日程の確定は前日とした上で、変更後のスケージュールを公表。最初の架設作業となる本土側側径間の架設は10月23日におこなわれる予定です。
架設位置 | 当初予定 | 変更後の予定 |
---|---|---|
本土側側径間 | 10月11日 | 10月23日 |
出島側側径間 | 10月13日 | 10月25日 |
中央径間 | 10月19日 | 10月30日 |
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中央径間架設時はライブ配信とパブリックビューイング実施
本土と出島がつながる中央径間の架設作業がおこなわれる10月30日は、YouTubeチャンネルでのライブ配信に加えて、橋梁本体の地組みがおこなわれている女川港の石浜ヤードから西へ約1.3kmにある女川町生涯学習センターホールでパブリックビューイングをおこなうという。
YouTubeの女川町公式チャンネルでは、すでに女川港 石浜ヤード定点映像のライブ配信を実施。10月18日午後には、曳船と共に女川港へ入港する起重機船「海翔」の姿がライブ配信で確認できます。
LIVE配信予定の女川町公式チャンネル :https://www.youtube.com/@user-lh7lt2dg2j
女川町のホームページで公開されている出島架橋事業のウェブページでは、出島架橋の事業概要や定点写真による本体工事の進捗状況を確認することが出来ます。
リンク先 女川町 | 出島架橋事業
国内最大の吊り上げ能力を持つ起重機船「海翔」
兵庫県神戸市に本社を置く、寄神建設株式会社が所有する4,100トン吊り起重機船「海翔」。その吊り上げ能力は、日本最大。
「海翔」は、1987年(昭和62年)に日本鋼管(現在:JFEエンジニアング)で建造。特徴的なジブの形状は、トラス構造を採用することにより軽量化を図っている。
船名 | 海翔 |
クレーン能力 | 4,100トン |
長さ | 120.0m |
幅 | 55.0m |
深さ | 7.5m |
建造年 | 1987年 |
所有会社 | 寄神建設 |
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