女川町の離島 出島と本土を結ぶ「出島大橋」開通
2024年12月19日、宮城県女川町の離島 出島と本土を結ぶ「出島大橋」が開通し、出島側と本土側の会場でそれぞれ式典が開かれました。
「出島大橋」の橋長は364m、橋種は鋼中路式アーチ橋、支間長314m、アーチ支間長306m。橋台および橋脚各2基を含む下部工と上部工の本体工事はJFEエンジニアリング・橋本店・東日本コンクリートJVが施工。総事業費はおよそ170億円。
出島への移動手段はこれまで1日3便の定期船のみでしたが、「出島大橋」の開通により陸路で女川町の中心部まで車でおよそ15分で行き来できるようになるという。災害時には避難道路として「命の道」となり、出島地区だけではなく女川町全体の活性化が期待されている。
「出島大橋」の開通式では式典に合わせてブルーインパルスの飛行もおこなわれたようです。Xに投稿されたブルーインパルスの飛行動画を見ると、一糸乱れぬ編隊で正確に橋の真上を飛んでいるのが確認できます。天気も良くて最高。
ブルーインパルスによる展示飛行の様子
町道女川出島線 出島大橋 開通式に出席です🥢
— 高橋正樹@女川町の蒲鉾屋 (@taka_masa_ki) December 19, 2024
晴れ渡り、心地よい寒さが身を引き締めます。
一般開放は15時です。
昭和54年以来の町民の夢であり、女川町長はじめ多くの方々の努力が実った瞬間に立ち会えて、大変喜ばしく思います。
海を観ながら整うサウナも開業します。 pic.twitter.com/YnjODRJxsF
日本最大の起重機船「海翔」による架設作業
「出島大橋」の出島側・本土側の側径間および中央径間の架設作業は日本最大の4,100トン吊り起重機船「海翔」によって施工がおこなわれました。
架設するブロックの浜出し場所である女川港石浜ヤードから架設場所までは約7km(3.8海里)。施工方法は、架設するブロックを吊り上げた状態で曳航する ”吊り運搬” という方法でおこなわれました。風や波などの状況によっては大きな事故につながりかねない難易度の高い作業のため、最終的な中央径間架設は天候により当初予定していた日程から約1ヶ月ほど遅れましたが、2024年11月16日に無事架設完了。
中央径間架設作業はLIVE配信されていたのでリアルタイムで見ていた方も多いと思います。司会の方の横で橋についてや作業の様子、さらには起重機船「海翔」のことまで説明をされていたJFEの方の解説が非常に分かり易く、専門的な部分にも触れながら話されている点が個人的には最高でした。
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