KWSとActeonが日本の浮体式洋上風力で協力協定を締結

KWSとActeonが日本の浮体式洋上風力で協力協定を締結 洋上風力発電
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KWSとActeonが日本の浮体式洋上風力で協力協定を締結

2024年8月26日、ケイライン・ウインド・サービス(KWS,”K”Line Wind Service)はイギリスに本社を置く国際的な海洋インフラサービス企業である Acteon Group Operations と日本における浮体式洋上風力発電事業での実証案件・商業案件における広い協業検討を目的とした覚書を締結したと発表。両社の技術とサービスを組み合わせて、日本における浮体式洋上風力発電事業の開発を支援していく。

KWSは、2021年から2023年度まで実施されたNEDO GI基金Phase1に参加し、大規模な浮体式風力発電所における船舶を用いた係留施工方法の研究をおこない、現在も実証事業や商業化実現に向けた取り組みを進めている。今回のActeonとの協業をもとに、船舶を用いたより安全で効率的な係留施工サービスを提供する体制の構築を目指す。

Acteonは、グループ傘下のInterMoorを中心に設計から施工、撤去まで浮体式設備の係留エンジニアリングを手掛けており、日本での浮体式洋上風力発電の実証事業および商業案件で、KWSとともに包括的な係留エンジニアリングサポート提供を目指すという。

ケイライン・ウインド・サービスは、川崎汽船株式会社と川崎近海汽船株式会社の合弁会社。

2024年2月に浮体式洋上風力向け多機能支援船の設計コンセプトでAiP取得

2024年2月28日にケイライン・ウインド・サービス、ジャパンマリンユナイテッド、日本シップヤードの3社は、浮体式洋上風車向け専用船構想に係るAiP認証を日本海事協会(ClassNK)より取得しています。

3社が開発した浮体式洋上風車向け専用船は、「係留システムの輸送」「係留システムの海底設置・展張」「アンカー把駐力試験」といった作業項目を効率的に遂行することを主目的に開発。また、洋上風力発電所の開発から運転までの一連のプロセスである「調査」「輸送」「建設」「保守管理」という各段階における様々な船舶需要に対応できるよう、多機能性にも配慮した設計となっている。

サクションパイルとプレートアンカーのアンカー設置方法「SEPLA」

出典:Youtube | Acteon Group

Acteon Groupが特許を取得しているサクションパイルとプレートアンカーを組み合わせたアンカー設置方法「SEPLA」(Suction Embedded Plate Anchor:サクション式の埋込プレートアンカー)。

SEPLA設置方法
  1. 先端にプレートアンカーを取り付けたサクションパイルを設置する海底地盤に吊り下ろす
  2. サクションパイル内の海水を排水して所定の深度まで貫入
  3. 先端のプレートアンカーを残してサクションパイルを引き抜いて設置完了
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