大分ホーバークラフト2番船「Banri」フェンスに接触
大分空港と大分市内を結ぶ海上交通アクセスとして2024年秋の運航開始を目指し、先月下旬に操縦訓練を再開した大分ホーバークラフトで再び事故が発生。
2024年3月21日14時30分頃、大分ホーバークラフト2番船「Banri」が大分空港側の発着場に設置されているフェンスと接触。事故当時、ホーバークラフトには操縦士と船長、それにイギリス人教官の合わせて3人が乗船。けが人は出ていませんが、発着場に設置された数本のフェンスが接触により倒れたという。21日18時頃、「Banri」は自力航行で大分市の発着場に戻りました。
気になる「Banri」の船体ですが、幸いなことに損傷していないそうです。
ホーバークラフトを運航する「大分第一ホーバードライブ」によると、今後の訓練スケジュールに影響はないとしている。
気になる事故の頻度
今回起きたフェンスへの接触は船体への損傷は無く軽微なものだったようですが、これで2度目の事故。
しかも、1度目の「Baien」で起きた事故は操縦訓練初日の早朝に発生。そして、今回は操縦訓練を再開して1ヶ月も経たないうちに起きています。訓練中とはいえ、運転回数からみた事故発生回数の頻度はとても乗客を運ぶ交通手段として成立しないレベル。
どちらの事故にも共通するのは、ホーバークラフトが海上から陸上へ移動した直後に発生しているという点。それだけホーバークラフトを操船することが技術的に難しい事を物語っています。
大分ホーバークラフトが疾走する姿を見たい気持ちは強いですが、正直なところ自分で乗ることを考えると少し気がひける。今後、秋の運航開始まで事故が起きなかったとしても、失った安全への信頼は簡単に取り戻せるものではない。残念ですが、かなり厳しそう。
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