Ulsteinがメタノール燃料の重量物運搬船「HX121」を発表

Ulsteinがメタノール燃料の重量物運搬船「HX121」を発表 船舶
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Ulsteinがメタノール燃料の重量物運搬船「HX121」を発表

ULSTEINのプレスリリース【2023年11月27日掲載】

Ulstein adds heavy transport vessel to its design portfolio

(Ulstein が設計ポートフォリオに大型輸送船を追加)

https://ulstein.com/news/ulstein-hx121-heavy-transport-vessel

2023年11月27日、船舶設計や造船などをおこなうノルウェーのUlsteinは、世界中に輸送される洋上風力向け部材の物流需要増加を満足するためとして、自社設計の重量物運搬船「HX121」を発表しました。

Ulsteinの代名詞ともいえる「ULSTEIN X-BOW」を船首形状に採用することで耐航性を向上、さらに燃料消費低減のため船尾部を最適化したことでデッキスペースを最大化。実証済みの技術をもとに効果的でバランスのとれた設計となっており、オプションでDP2を搭載することもできるという。

大きな特長として、メタノール燃料を使用するDF(Dual Fuel、2元燃料)エンジンを搭載している点が挙げられる。再生可能エネルギー由来の電力で水を電気分解し生成する水素などから製造する「グリーンe-メタノール」を使用することで二酸化炭素排出量を大幅に低減。船舶用燃料のメタノールには多くの利点があり、保管が容易で比較的安価に製造できることから最も安全な代替燃料のひとつであると述べている。

型式HX121
長さ170.8m
46.2m
喫水8.0m
速力12ノット
甲板スペース6,600m2
メタノール燃料の重量物運搬船「HX121」
出典:ULSTEIN
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将来的な需要予測に基づく設計

Ulsteinは掲載記事の中で、現在の重量物運搬船は洋上風力発電セグメントの将来需要を満たしていないと述べている。そして、今後10年間の予測として32の市場で380GWを超える洋上風力発電容量が追加されるという。380GWという数字はスゴイ量ですが、各国の導入目標を積み上げるとそうなるんでしょうね。

多くの洋上風力向け部材運搬には需要に応じた隻数に加えて、世界中の製造場所から港や沖合の設置場所まで大型化する基礎部材と風力タービンを輸送するには、船舶の大型化も必要になるという。

重量物運搬船「HX121」の設計は、ULSTEINの重量物運搬船ラインナップの中で最新かつ最大の設計になっており、輸送する部材ごとの燃料消費量を最小限に抑え、ロールオンロールオフ技術を活用した部材の積み下ろしにも注力しているそうです。

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Ulstein設計のメタノール燃料船

シンガポールに本社を置くCyan Renewables向けに設計したFFIV(Floating Foundation Installation Vessels)と呼ばれるフローティングタイプの基礎設置船。

モノパイルやジャケットなど風力タービン基礎設置のため最先端の設計が施され、広い甲板スペース、大容量のクレーンに加え、メタノール燃料を使用する2元燃料エンジンやバッテリーエネルギー貯蔵システムで構成されるハイブリッド電力システムなどを搭載。船首形状には「ULSTEIN X-BOW」を採用しています。

種別SX216
長さ89.9m
19.2m
喫水(最大)5.9m
載貨重量トン数2,200トン
速力12.8ノット
宿泊設備135人
「SX216」の概要
ULSTEIN設計のSX216
出典:ULSTEIN

Ulstein設計のTWIN X-STERNが初めて採用されているCSOV「SX216」。2023年1月にトルコのTersan ShipyardでActa Marine向けに建造が開始されており、2024年第2四半期に完成・引き渡し予定。

X-BOWとX-STERNに続くTWIN X-STERNという革新的なデザイン。名前の通り、船首と船尾にX-STERNを採用しており、操作性と燃費を向上させる効果があるそうです。

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