「クリムゾンポラリス」機関室を積んだFD曳航再開
2024年3月13日午前5時、横須賀沖に避難していたフローティングドック(FD)「宏洋12000」の曳航が再開されました。
青森県八戸港の沖で座礁した木材チップ専用船 CRIMSON POLARIS(クリムゾン・ポラリス)の撤去した機関室を積んだFD「宏洋12000」が八戸港を出港したのは3月4日。その後、仙台湾、小名浜沖、横須賀沖と荒天による曳航中断を繰り返しながらも慎重な曳航作業が進められています。
曳船「航洋丸」の目的地は東播磨、3月16日12時到着予定
FD「宏洋12000」を曳航する「航洋丸」のAIS情報を確認すると、出港時に兵庫県相生とされていた目的地は東播磨になっていました。到着予定は3月16日12時。そして、近くの明石海峡通過予定は3月16日10時。
報道されている情報では広島県江田島市のスクラップ場所へ運ばれるということなので、最終的には既に運搬されている船首部分と同じ場所に行くものと思われますが、東播磨と言えば日本最大の起重機船「海翔」を所有する寄神建設が基地港としている場所。
東播磨の基地港には「海翔」「神翔-1600」停泊
そして、兵庫県加古郡播磨町新島にある基地港ヤードのAIS情報を見てみると4,100トン吊りの「海翔」と1,600トン吊りの「神翔-1600」が停泊していました。
あくまでも推測なので確定情報は全く無い状態ですが、FD「宏洋12000」に積まれている「クリムゾン・ポラリス」の機関室部分を別の台船に積み替えることを考えると、重量1,700トンという時点で1,600トン吊りの「神翔-1600」では吊り上げ不可。機関室部分の積み替え作業を本当にやるとなると「海翔」でおこなう可能性が高そうです。
世間ではFDの異様な積荷を見て”ざわざわ”
「クリムゾン・ポラリス」のサルベージ作業、そして、FDに積んで曳航しているということを知っている人ならすぐに分かりますが、知らない方が見ると”ざわざわ”した反応になるようです。
確かに天地が反転した貨物船の機関室部分だけを見る機会は普通に考えると無いので、何だアレ?という反応はすごくよく分かります。私も実際、八戸出港時点の船体が雪におおわれた機関室部分を見て巨大な冷凍マグロに見えなくはないなと少し思いました。
いろんなものに見える機関室部分
第6使徒ガギエル
どうみてもガギエルじゃないですか!?
— サンシャイン (@sunshineIRL_) March 13, 2024
いやー珍しいものが見れたなぁ pic.twitter.com/GQlWn2b5HK
モスラの卵
モスラの卵か pic.twitter.com/T52mRCnHXk
— 桜島 ⋈ (@sakurajimam1203) March 14, 2024
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