全長231m、6万5千トン積みの半潜水式運搬船「祥泰口」完成
2023年12月28日、中国船舶集団(CSSC)傘下の広船国際有限公司で建造していたCOSCO Shipping Specialized Carriers向けとなる半潜水式重量物運搬船「祥泰口」(XIANG TAI KOU)が竣工。
半潜水式重量物運搬船「祥泰口」は全長231.1m、幅46m、深さ14.5m、最大甲板深度は13m。燃料やバラストなど自重以外のすべてを含んだ積載重量を表わす載貨重量トン数(DWT,Deadweight tonnage)は、66,070トン。自航式で航続距離は20,000海里、DP2の自動船位保持装置を搭載。
今後、サウジアラビアの油田で洋上プラットフォームの設置作業に従事する予定だという。
半潜水式重量物運搬船「祥泰口」(XIANG TAI KOU)
船名 | 祥泰口 |
総トン数 | 47,124トン |
載貨重量トン | 66,070トン |
長さ | 231.1m |
幅 | 46m |
深さ | 14.5m |
最大甲板深度 | 13m |
船籍 | リベリア |
建造年 | 2023年12月 |
半潜水式運搬船は「シーフォークリフト」と呼ばれている
半潜水式重量物運搬船「祥泰口」の竣工を報じる中国の記事で、半潜水式運搬船は「シーフォークリフト」と呼ばれているという紹介がされていました。初めて聞きましたが、「シーフォークリフト」とは何とも面白い表現。
大型の船舶や作業船をはじめ、FPSOや掘削リグなど分割が困難な巨大貨物を自船の半潜水式という特性を活かし、すくい上げるようにして甲板へ搭載して運搬。いろいろな用途で使用されていますが、洋上プラットフォームのトップサイドを運んでそのまま設置する様子はまさに「シーフォークリフト」。さらに最近では浮体式洋上風力の浮体部分をドック以外の陸上で製作した後に進水する作業にも使用されています。
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